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【血統評論家栗山求の勝負目線】札幌2歳S・小倉2歳Sで狙える馬 

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posted2013/08/30 14:00

【血統評論家栗山求の勝負目線】札幌2歳S・小倉2歳Sで狙える馬<Number Web>

今週は土曜日に札幌2歳S(G3・芝1800m)が、
日曜日に小倉2歳S(G3・芝1200m)が組まれている。

まず札幌2歳S。

6月以来の連続開催で函館の芝は傷んでおり、
しかもここ2週間雨の影響を受けたことで、
かなり時計のかかる馬場コンディションとなっている。

今週末まで晴れが続いたとしても、高速決着はまず望めない。
勝ち時計が1分50秒を切るのは難しそうだ。

瞬発力はイマイチだが先行して粘り強い、というタイプが狙い目で、

血統的にはロベルト、サドラーズウェルズ、
ニジンスキー、リボー系は信頼できる。

重い芝で競馬が行われているヨーロッパで実績のある血が狙い目だ。

日本に入った種牡馬では、
トニービンやノーザンテーストあたりは適性がある。

サンデー系ではネオユニヴァースや
ステイゴールドのような荒れ馬場に強いタイプがいい。

クリノコマチ、サンダラス、トーセンシルエット、
バウンシャッセ、ピネオロ、マイネグレヴィル、マイネルフロスト、
レッドリヴェール、ロードフォワードあたりは適性がある。

基本的には関西馬優勢で、
コスモス賞の勝ち馬は過去8頭出走して半数の4頭が連対している。

芝1800mの未勝利戦を勝ち上がった馬が
健闘している傾向は見逃せない。

上記の馬のなかで関西馬はサンダラス、ピネオロ、
レッドリヴェール、ロードフォワードの4頭。

コスモス賞の勝ち馬マイネルフロストは関東馬だが評価下げは禁物。
芝1800mの未勝利戦を勝ち上がったサンダラスは要注意。

次に、小倉2歳S。

血統的には当レースで連対3回のサクラバクシンオー、
同2回のフジキセキ産駒の実績が注目されるが、

アドマイヤマックス、ダイワメジャー、
フレンチデピュティ、キングカメハメハなどは
2歳戦の小倉芝1200mの成績が優秀なので、
これらの産駒にも十分注意を払いたい。

今年はこの条件に当てはまる馬が少なく、
サクラバクシンオー産駒のベルカント、
ダイワメジャー産駒のラブリープラネットしかいない。

スピード優先の1200mが舞台なので、
ミスプロ系を持つ馬も良績を残している。

昨年の1~3着馬はすべてミスプロ持ちだった。

今年、ミスタープロスペクターを3代以内またはクロスで持つ馬は、
ウインスプラッシュ、エイシンキサナドゥ、
カシノタロン、グランプリブレイド、シゲルカガ、
ダンツブロード、ホウライアキコ、マイネヴァリエンテ。

このあたりにも注意を払いたい。

マイネヴァリエンテは母コスモヴァレンチが
04年の小倉2歳Sの覇者で、
半姉マイネショコラーデが函館2歳Sの2着馬と、
この時期の2歳Sに強いファミリーから出ている。

過去10年間の連対馬20頭のうち9頭が牝馬。
夏のローカル短距離戦は牝馬の得意舞台だ。

最近の傾向としてあまり荒れなくなってきており、
基本的には本命サイドのレース。

02年のメイプルロードを最後に10番人気以下の伏兵が連対したことはない。
無謀な穴狙いは慎んだほうがよさそうだ。

新馬戦で負けて未勝利戦を勝って臨んできた馬が強い。
若駒だけにキャリアがモノをいうということ。

これに当てはまるハッシュ、マイネヴァリエンテは怖い。

新馬4着→未勝利戦1着→中京2歳S2着のウインスプラッシュも
1200mをこなせればおもしろい。

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プロフィール

栗山求(くりやま・もとむ)
1968年生まれ、高校時代から血統研究にのめり込み、大学在学中の1989年に血統専門誌『週刊競馬通信』を発行する競馬通信社に入社。
編集長を務めたあと1997年に退社し、主に血統をフィールドとするフリーライターとなる。さまざまな雑誌・サイトに寄稿するほか、現在はテレビ・イベント・講演などの出演も精力的にこなす。
2010年に設立した株式会社ミエスクの代表取締役となり、血統・配合の総合競馬サイト「血統屋」を主宰する。
馬主や生産者を顧客とする配合コンサルタントの仕事が年々増えている。

ブログ→http://kuriyama.miesque.com/(毎日更新中)
血統屋→http://miesque.com/
栗山求 Official Website→http://www.miesque.com/motomu/

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