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仮想・2015年W杯――。
ジャパンが臨む秋の陣。
~オールブラックスなど強豪と激突~ 

text by

大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byAki Nagao

posted2013/09/01 08:00

仮想・2015年W杯――。ジャパンが臨む秋の陣。~オールブラックスなど強豪と激突~<Number Web> photograph by Aki Nagao

2011年W杯では7-83の完敗。国内でのオールブラックス戦は1987年以来、26年ぶりとなる。

「できる限り、2015年W杯と近づくように日程を組もうとしました」

 ラグビー日本代表の岩渕健輔GMは、静かな笑みを浮かべた。8月12日、日本代表の秋期シリーズ日程の発表会見。すでに、11月2日に東京・秩父宮で世界王者のオールブラックスを迎え撃ち、1週後の9日にはエジンバラでスコットランドに挑戦する日程が決定済み。この日は、その後で16日にロシアと(場所未定=英国で調整中)、23日にはマドリッドでスペインと対戦することが発表されたのだ。

「ティア2の国はどこも、強化のためにティア1の国と試合をしたい。IRBとしては、ティア2の中で、競争力が高いと思う国にそれを割り当てていくんです」

 と岩渕GMはマッチメークのプロセスを明かした。ティア1とは、欧州6カ国対抗と、南半球4カ国対抗を戦う世界ラグビーの列強10カ国を指す。世界ランクでは彼らに割って入るサモア(8月12日現在7位)なども、いまだ弱小国のティア2として括られる。

 這い上がるには格上を倒し続けるしかないが、対戦枠は限られている。そこで肝要なのは、ティア2同士の対戦にどう意味を持たせるかだが、今秋の日程は、岩渕GMの言葉通り、すでに発表されている'15年W杯のスケジュールと瓜二つになった。日本がアジア予選を勝ち抜けば、W杯本大会では初戦で世界最強の一角・南アフリカと戦い、次は中3日の強行軍でスコットランドに挑戦。あとは中9日でサモア、同7日でアメリカ予選2位と対戦する。

相手との立ち位置、疲労などのシュミレーションには絶好の日程。

「今秋の最初のNZ戦は、W杯の仮想・南ア戦になります。次のスコットランド戦はW杯では中3日、今回は中6日だけど、移動のハンディがあるから同じ感じ。残り2つは、ケガや疲労が出た上で、ランキングの近い相手と『絶対に負けられない』というプレッシャーを背負って戦う。前の試合がどんな結果であろうが、次に向かって戦わないといけない。W杯のシミュレーションとして絶好の日程です」と岩渕GMは言った。

 昨秋はルーマニアとグルジアを相手に史上初の欧州勢とのアウェー戦勝利。今春は来日したウェールズを破りIRB創設国からのテストマッチ初勝利をあげたエディ・ジャパン。オールブラックス戦から4連戦に臨むこの秋は、2年後のW杯に向け、どんな収穫を持ち帰るのか。

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