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21歳の腕比べ。
~松山英樹とウッズの戦績を見る~ 

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小川勝

小川勝Masaru Ogawa

PROFILE

photograph byRoss Kinnaird/Getty Images

posted2013/08/27 06:02

21歳の腕比べ。~松山英樹とウッズの戦績を見る~<Number Web> photograph by Ross Kinnaird/Getty Images

今季は海外メジャー3戦を含む米ツアー7試合に出場し、10月にはじまる来季の米ツアーシード権を獲得。

 ゴルフ界の話題を独占している松山英樹は、4月のプロデビュー以来、わずか3カ月の間に、日本のゴルフ史上、彼が特筆される選手であることをすでに証明したと言えるだろう。開幕から10試合で、2勝を含めトップ10入り9試合。その中には全米オープンの10位タイ、全英オープンの6位タイも含まれている。全米プロゴルフ選手権でも、最終日に66をマークして19位タイだった。

 獲得賞金は8月22日時点(以下同じ)、日本ツアーだけで8473万1000円。2位の小平智が4677万7875円だ。日本ツアーの賞金ランキングは、海外メジャー大会の賞金も加算される規定になっているため、現時点で松山の賞金額は1億2994万7448円。まだ10試合以上残っていることを考えると、年間3億円突破も十分可能性がある。日本ツアーの史上最高額は'01年の伊澤利光が記録した2億1793万円だから、これを破る可能性はきわめて高いと言える。

 松山は2年前、'11年のマスターズで27位タイとなって日本人初のローアマチュアを獲得。同年11月の三井住友VISA太平洋マスターズではアマチュアのまま優勝。いつプロに転向しても、トップ選手として活躍できると考えられていたことは間違いない。

松山と同じくウッズも21歳のシーズンに劇的な活躍を見せた。

 それにしてもプロ1年目から、ここまでずば抜けた存在になるとは、誰もが驚かざるを得ないだろう。松山は'92年2月生まれの21歳。アマチュア時代から有名だったため、プロ転向までずいぶん時間をかけた印象があるものの、21歳というのは、男子プロとしてはきわめて若い。16歳でプロ転向した石川遼を除けば、池田勇太が同じ21歳でプロになっているが、池田の初優勝は23歳のときだ。

 21歳で開幕10戦2勝、賞金王もほぼ当確という現状は驚異的というほかないが、男子ゴルファーの場合、過去の例から見ても、21歳という若さで、実力的にピークを迎えていることはまずあり得ない。常識的に考えれば、松山はこれから伸びていくはずの選手なのだ。

 実は、タイガー・ウッズも21歳のシーズンに劇的な活躍を見せ、プロとして米ツアー史上前例のない滑り出しを見せている。

 彼がプロに転向したのは'96年8月、20歳のときだったが、シーズンの開幕からプロとしてプレーしたのは'97年が最初だった。この年、1月の開幕時点で21歳。年齢的には今年の松山とちょうど同じだった。この年のウッズと、今年の松山の成績を比べてみると、なかなか興味深いことが分かってくる。基本的にウッズは米ツアー、松山は日本ツアーに出場しているため、公平な比較はできないが、それでも見えてくるものはある。

【次ページ】 全米OPと全英OPでは松山の方が上位にきている!

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