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燃える男・星野仙一が
杜の都を熱くする。
~8年ぶり現場復帰の理由とは?~ 

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永谷脩

永谷脩Osamu Nagatani

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2010/11/11 06:00

燃える男・星野仙一が杜の都を熱くする。~8年ぶり現場復帰の理由とは?~<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

 来年の1月で64歳。監督としてユニフォームを着るのは最後のチャンスだった。

「オーナーの勝ちたいという情熱と、私のユニフォームを着たいという情熱が一致した」と語ったのは、来季より楽天の監督に就任する星野仙一である。8年ぶりの現場復帰だが、かつてと比べて取り巻く社会環境は大きく変わっている。

 西村徳文ロッテ監督や渡辺久信西武監督のように、自前の選手を育てた人物が一軍監督に就任するという現代。その流れに逆行するかのように楽天が在野における最後の大物・星野仙一に白羽の矢を立てたのは、その知名度と共に親会社の意向が大きく影響してのことだろう。

 11月1日、秋季練習に初見参した星野監督だが、現在の楽天は主軸を打つべき打者もいなければ、エース・岩隈久志のメジャー移籍が確実視されており、先発の頭数も足りない。さらに抑えの投手も固定されていない。そんな戦力不足の最下位チームでも指揮を執ることに決めたのは、ユニフォームへの渇望と、北京五輪の雪辱を果たすためではないだろうか。

強引なまでの星野流は意外に楽天向き?

 現在の秋季練習では佐藤義則投手コーチと仁村徹二軍監督が中心になり、来季に向けて個々の戦力アップを図っている。

「現役時代を含めて9人仕えた監督のうち、一番やり易かった。『コーチの言うことはオレの意見だと思ってくれ』と常に言ってフォローしてくれた。やりがいのある監督だ」

 阪神時代、投手コーチとして星野を支えた佐藤義則は監督就任を歓迎している。

 メジャー帰りの松井稼頭央、岩村明憲の獲得も噂されるが、星野野球の基本は投手を中心にした守りの野球、というオーソドックスなもの。自分のカリスマ性を活かした派手な野球では決してない。もちろん、星野流がこれまでのようにすぐに通用するとは思えない。しかし星野が野球を愛する情熱さえ失っていなければ、必ず選手はついてくるはず。何より楽天の選手は勝ちに飢えている。強引なまでの指導力で選手を引っ張っていく星野流は、素直な選手が多い楽天に意外と向いているかもしれない。

 斎藤佑樹、大石達也ら期待のルーキーの加入で注目を集めるパ・リーグだが、星野監督の存在が、パ・リーグをもうワンランクアップさせることを期待したい。

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