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リーガ開幕。2強を率いる、
新監督の“手腕”に注目!
~バルサvs.レアル、新たな局面に~ 

text by

横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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photograph byAFLO

posted2013/08/08 06:01

昨季バルサは、CLで敗れるもリーグ王者を奪回。意地を見せた。

昨季バルサは、CLで敗れるもリーグ王者を奪回。意地を見せた。

 来年6月にW杯が控える'13-'14シーズンはリーガの開幕も早く、8月17、18日に第1節が行なわれる。

 注目すべきは今季もやっぱりバルセロナ。現在ブラジルで最高のタレントといわれるネイマールが加わり、スペイン最高のイニエスタや4年連続バロンドールのメッシと共演するのだから、まるで世界選抜。攻撃の場面は仰天、驚嘆、感服の連続になるだろう。

 さらにもうひとつ、新監督の手腕という見所もある。

 本来バルサの指揮は今季もビラノバがとるはずだった。事実ビラノバ主導でテクニカルスタッフの入れ替えが行なわれ、さらなる補強の下準備も進められてきた。ところが7月19日、クラブはビラノバの退任を突如発表。昨季手術を受けた癌の治療が改めて必要になったからだった。

 後任候補には2年前バルサBをクラブ史上最高位(2部3位)に導いたOBルイス・エンリケと、アルゼンチンでニューウェルスにタイトルをもたらしたばかりのヘラルド・マルティーノが挙げられた。

マルティーノに求められる“バルサイズム”の継承と結果の両輪。

 自然な選択は前者だろう。マルティーノは、詳しい経歴もそのサッカーも、スペインではあまり知られていない。しかし、クラブが選んだのはそのマルティーノだった。余談だが、これには現役時代のマルティーノに憧れたメッシの父や、ニューウェルス出身のメッシ本人の希望が絡んでいると噂され、マルティーノ自身、当初「2人が口添えしたと思っている」とコメントしている(その後スポーツディレクターのスビサレッタの否定を受け、撤回したが)。

 いずれにせよ、バルサは大胆に決断し、マルティーノは勇気をもって応じた。というのも、いまのバルサで監督を務めるのは決して易しいことではないからだ。世界的なスター集団をまとめ上げ、タイトルを獲らねばならないところまでは他のビッグクラブと同じ。だが、そのためにグアルディオラが確立したクラブのプレースタイルを壊すことは許されない。レアル・マドリーも指揮官をモウリーニョからアンチェロッティに替えたが、この“足枷”の点で新監督が置かれる環境は大きく異なる。

<次ページへ続く>

【次ページ】 アンチェロッティ率いるマドリーに期待できる“変化”。

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