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【血統評論家栗山求の勝負目線】vol.1 小倉 芝2000m 小倉記念展望 

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posted2013/08/02 17:30

【血統評論家栗山求の勝負目線】vol.1 小倉 芝2000m 小倉記念展望<Number Web>

7月21日、浜中俊騎手は中京競馬で「1日6勝」を記録しました。
第1Rから1、2、1、1、1着と立て続けに5連対するという無双ぶり。
この日、パークウインズ(場外馬券売り場)となっている東京競馬場で仕事をしていたのですが、馬券を買いに集まったファンも「浜中凄いね……」と、ちょっとしたざわめきが起こったほどです。

そうこうするうちに7R、9Rと連勝し、残り3レースを残した時点で1日6勝。
10、11、12Rとそこそこの人気馬に乗っていたので、すべて勝てば1日9勝となり、02年12月7日に武豊騎手が記録した「1日8勝」を更新します。

しかし、残念ながら3、10、2着。新記録達成はなりませんでした。ただ、前日の土曜日に3勝を挙げていたので「土日9勝」。この数字は立派です。土日最多勝記録は、武豊騎手が05年9月24・25日に記録した「12勝」。
これには及ばないものの、全盛期の武豊騎手と比べられるような成績を24歳の若者が残していることに意味があります。
昨年、23歳で初のリーディングジョッキーとなりましたが、今年もトップに立っています。
栗東所属の浜中騎手は、関西圏の京都、阪神、小倉、中京の4場を主戦場としています。
このうち、最も相性がいいのは小倉。勝率、連対率、1走あたりの賞金額ともにトップです。
競馬場からほど近い北九州市出身なのでモチベーションが違うのかもしれません。
とくに夏の小倉は素晴らしく、トップジョッキーとなった11年以降に限ると「連対率36%」です。
3回に1回以上連対するのですから、夏の小倉はいまや浜中騎手を中心に動いているといってもいいでしょう。

夏の小倉開催のメインレースは今週行われる小倉記念。このレースは浜中騎手の得意レースで、11年、12年と連勝しています。
11年は牝馬のイタリアンレッド(4番人気)で鮮やかなマクリ勝ち。12年はエクスペディション(3番人気)で豪快に抜け出しました。ちなみに、どちらも石坂正厩舎の所属馬です。
今年騎乗するのは昨年の覇者エクスペディション。七夕賞を勝ったマイネルラクリマと人気を二分しています。
夏の小倉とは相性がよく過去4戦全勝。この条件が合うのでしょう。
父ステイゴールドは、08年のドリームジャーニーと合わせて過去に当レースを2勝しています。
主要距離のなかでステイゴールド産駒が最も得意としているのは芝2000~2400m。

芝距離別の連対率を以下に示します。

1200m 10.1%
1400m 8.6%
1600m 12.9%
1800m 15.1%
2000m 19.3% ★
2200m 19.2% ★
2400m 18.6% ★

1800mと2000mはセットで語られることが多いのですが、ステイゴールド産駒に限っては別物と考えたほうがいいでしょう。
1800mでは詰めが甘く2着が多いという傾向がある一方、2000mではしっかり勝ち切れるという違いがあります。
1800mの単勝回収率は79%で、2000mでは111%。単勝、馬単、3連単で勝負するなら1800mよりも断然2000m、という傾向が浮かび上がってきます。
得意とする2000~2400mのなかでも、2000mの単勝回収率は抜群です。
「ステイゴールド産駒は芝2000mで買え」という格言はぜひ覚えておきたいところです。
今回、エクスペディションのハンデは57kg。マイネルラクリマは58kg。後者の充実ぶりは目を瞠りますが、今回、頭固定で買うとしたらエクスペディションのほうに妙味があります。

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