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現場の声から改革か、
プレーオフ開催方法。
~MLB地区シリーズは7試合制へ?~ 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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posted2010/11/01 06:00

現場の声から改革か、プレーオフ開催方法。~MLB地区シリーズは7試合制へ?~<Number Web> photograph by Getty Images

 世界一を目指すプレーオフの戦いが進む中、今年も開催方法を巡る議論が聞こえてきた。現在、5試合制で行なわれている地区シリーズを7試合制にすべきか、という問題である。過去数年来、「運に左右されにくい」との理由で7試合制を望む意見は、随所で取り上げられてきた。

 今後、この論議で重要な位置を占めるのが、バド・セリグ・コミッショナーの諮問機関である特別委員会である。議決権こそないものの、フィールド内での諸問題について意見を具申する機関で、ジョー・トーリ、トニー・ラルーサら監督経験者4人をはじめ、現役オーナー、コラムニストら14人で構成されている。昨年12月の発足当時、セリグは「我々はどんなことでもオープンに話し合っていく」と、委員会の存在意義について語った。その後は、ビデオ判定導入、試合時間短縮などの問題で意見交換を行ない、現場の声を反映させてきた。

プレーオフ改革をめぐり影響力を増す特別委員会の意見。

 プレーオフについては、今オフにも本格的に検討されることになる。地区シリーズ、リーグ優勝決定戦、ワールドシリーズのすべてを7試合制にする場合、ポストシーズン期間が長引くため、公式戦の試合数を削減する案も出始めた。メンバーの1人でもあるエンゼルスのソーシア監督が「プレーオフが11月までずれ込むのは良くない」と話すように、寒さが厳しい時期の試合には否定的な見解が大勢を占めている。実際、来季の公式戦は3月31日に開幕し、9月28日に終了。10月中にワールドシリーズが終わるように日程が組まれた。また、一部にはプレーオフに進出するチーム数を増やす案もあり、今後は現場の代表とも言える委員会の意見が影響力を持つことは間違いない。

 その一方で、今年12月には、選手会と審判団、事務局関係者が一堂に集まるプランも浮上した。今季は例年になく物議を醸す判定が目立ったこともあり、選手会の調査で審判団への不信感が高まっていることが判明。双方の関係改善を図る目的で会合が企画された。

 メジャーリーグの運営に商業優先の側面があることは否定できない。だが、より良い環境を整え、ファンに魅力的な試合を提供するうえで、現場の声を吸収しようとするスタンスがある限り、間違った方向へ行くとは思えない。

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