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自転車女子やカップルも増えた!
ブームを実感「東京アースライド」 

text by

疋田智

疋田智Satoshi Hikita

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photograph bySatoshi Hikita

posted2010/10/23 08:00

自転車女子やカップルも増えた!ブームを実感「東京アースライド」<Number Web> photograph by Satoshi Hikita

少年時代の、オリエンテーリングに似た興奮。

 ここでチェックスタンプを押してもらう。スタンプのスペースは当然6つ。この先に何が待っている? と空白スペースに思いを馳せる。

 スタンプ集めってのは「かつての少年」にとっては常に楽しい。どこか「少年のコレクション魂」「まだ見ぬ地平を見たい魂」を刺激するところがあるんだよね。夏休みのラジオ体操や、JRや東京メトロがよくやるスタンプラリー。みなこの原理を応用している。

 さて、次に行くべきは「日の出桟橋」か。

 どこかな? このあたりなら竹芝桟橋の近くかな? などと、地図を見て確かめる。その上で「こっちが東か」とおもむろに走り出す。チェックポイントを探す。

 あ、そうか。スタンプラリー以外にも、もうひとつ発見あり。こういう楽しさって、そうだよ、私の子供の頃(1970年代)に流行ったオリエンテーリングと同じだ。あれの大都市版であり、自転車版なのだ。

 オリエンテーリング、私は好きだった。

 あれが好きだった人は、絶対にこのイベントのことを好きになる。

なぜ、東京の自転車イベントはリピーターが増えなかったか。

 ちょっと都心に戻って、日比谷公園へ。

 ここのチェックポイントはテニスコートの裏にあった。野外音楽堂ではクラシックのコンサートをやっていて、その音が聞こえてくる。テントに着くと、同じような自転車がちらほら集まってきている。

 こんちは、次はどこですか? おや、こちらの女性はロード買ったばかり? オシャレな自転車ですね、天気が良くてよかったですね……。なんだか同じ自転車仲間の気安さがある。

 で、また路上に出ると、そこは普通の東京だ。

 道行く歩行者を捕まえて「今、アースライドのイベントやってるんですよ」と言っても、なんのことやら、だろう。

 それにしても思うんだけど、こうした自転車イベント、まだ「東京マラソン」「箱根駅伝」のように、車道を封鎖するような力は、ない。

 ということは、自転車が走るスペースは法(道交法17条)で定められている通り、ひたすら車道左端に限られるわけだ。ま、それはそれでいいんだが、これが通常の自転車イベントの場合、大きなネックになる。

 同法19条には「軽車両(自転車)の並進の禁止」が定められていて、自転車は必ず一列になって走らなくてはならないからだ。

【次ページ】 アースライドは、緩い結びつき、バラけた感じが心地よい。

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