東地区の大本命はレッドソックス……残りひと枠は!?

　最終的に東地区からは、2チームがポストシーズンに駒を進めると予想する。

　後半戦は同地区対決が増えるため、成績の振るわない西地区のアストロズ、そして中軸打者がトレードに出される雰囲気のマリナーズは今後、他球団にとって「お客さん」や「銀行」になる可能性が高く、西地区を快走するアスレチックス、レンジャーズの2球団がポストシーズンに進出する可能性が極めて高いからだ。そうなると、自然と東地区からの議席は「2」となる。

　6月に取材したレッドソックスは、打線の威力がケタ違いだ。本当に強い。投手陣に不安を抱えてはいるが、トレードによる補強を抜かりなく進めそうな気配である。ブルペンも上原浩治がクローザーになってから、落ちつきを見せ始めている。

　ずばり、東地区はレッドソックスが「大本命」である。

　他では現在、本塁打王のクリス・デービス擁するオリオールズが目立つが、総合力という面でみれば、レイズがソツのない野球を展開している。投手力の安定が強みで、大崩れせず、どの試合でも勝つチャンスがめぐってくる。

　さて、ヤンキースは強豪ひしめく東地区を生き残ることができるだろうか？

　前半戦を戦ってきた戦力では難しいとハッキリ書いておく。ポイントは故障者の復活と、打者の補強、この2点に尽きる。