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石川・薗田時代突入か?
今後の名勝負に要注目。
~若返りが進む男子ゴルフ界~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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posted2010/10/05 06:00

石川・薗田時代突入か?今後の名勝負に要注目。~若返りが進む男子ゴルフ界~<Number Web> photograph by AFLO

 フジサンケイ・クラシックで、20歳の薗田峻輔(9月26日で21歳)と18歳の石川遼(9月17日で19歳)が、見事なプレーを見せてくれた。最終日、最終ホールで1打遅れていた石川の第2打のバンカーショットは、残り176ヤード。それをピンそば1.5メートルに寄せる素晴らしいショットでバーディをもぎ取ってプレーオフに持ち込み、今季2勝目を挙げた。

「いつまでも、この夢の時間がずっと続けばいいと思った」と石川が言うように、二人の1打1打を、誰もが見逃すまいと熱い眼差しで見ていたに違いない。

 この二人の名勝負を見ていて、あー、ようやく時代が変わったと実感した。

 ジャンボ尾崎がデビューした当時、時代を担っていた一人、杉本英世は、「こいつに勝たせたら時代が変わる」と思ったという。でも「最後のあがきで、私がジャンボと競り合ったサントリーオープン。勝ったものの勢いは止められなかった」と後に語った。その後、青木功が登場し、青木・尾崎のAO時代となった。

 この10年を振り返ると、伊沢利光から片山晋呉、そして谷口徹や谷原秀人、矢野東と、現在30代から40代の選手たちが主流を占めていた。そしてここに来て、一気に若返りが進み、石川・薗田時代を迎えているといってもいいだろう。

20歳前後の二人の勢いに24歳の池田がどう歯止めをかけるか。

 石川・薗田の出現は、日本のこれまでの試合の雰囲気やゲーム攻略の概念を大きく変えてしまった。

 今年の日本ジュニア選手権でも話題に出たが、いまの若い選手たちには「怖い」とか「無難に」という概念がないように見える。つまり危険と背中合わせのショットの場面でも、怯むことなく、迷わずに攻めて行く。その思い切りの良さ、プレッシャーに屈しない姿勢が強いのだ。

 フジサンケイ直後のANAオープンでは、池田勇太が優勝した。昨年、賞金王を石川に奪われたが「今年1年は、いい意味で捨てます。つまり海外に挑戦したり、自分のゴルフにもっと磨きをかける1年にします」と言っていた。その成果がようやく出て、ここに池田勇太ありというアピールとなる勝利だった。

 石川・薗田という19歳・21歳の勢いに24歳の池田がどう歯止めをかけるか。彼らが紡ぐであろう新しい時代は、見ていて潔く、心地よい。

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