移籍先のマインツで自信を培うゴールを決める。

　メキシコ戦のゴールについて、右足に魂を込めたんですよ、と振り返ることもできたかもしれない。でも、あの場面では格好良いセリフなど吐けなかった。チームが敗れてしまったからだ。前進してはいるが、大きな一歩とまでは言えない。

　もっとも、意識改革を行ったからといって、1点を決めただけでつかんだような自信は、失うのもまた早いはずだ。これから1年かけて、強豪相手からでもゴールを奪えて、チームを助けられる選手だという自信をじっくりとつけていけばいい。

　この夏、岡崎はシュツットガルトを離れマインツへ完全移籍することが決まった。

　今の岡崎ならば、どんなチームに所属しても満開の花を咲かせられるかもしれない。いや、その意志の力で必ず花を咲かせないといけない。

　日本のために、そして、自分のために。