中心選手が現れ、同期の選手が次々に覚醒し始めた！

　この他では外野手に転向して2年目になる日ハムの陽が一軍に定着。外野手の一人でも欠ければ、すぐに抜擢されるまでに成長している。

　楽天・片山は、今年中継ぎでのポジションを確立。報徳学園高校時代に“淡路の怪物”と騒がれた大型左腕は昨季こそ一軍未出場だったが、今年は49試合に登板し、防御率1.78と奮闘を見せている。

　彼らがこれまで脱皮をはかれなかったのは、この世代を象徴する中心選手がいなかったことが原因だった。この世代には、ダルビッシュや田中のような中心になる選手が出現しなかったという一抹の淋しさがあった。だが、今年T-岡田がブレークし、この世代の中心になった。そして、彼の出現に呼応するかのように他の同世代選手たちが奮起したのだ。

　谷間世代から脱皮した、それこそ“T-岡田世代”が、いよいよ深い眠りから覚めた。