13度目の優勝を手土産に勇退した“サー”に敬礼を。

　しかも、リーグ戦得点数は、本来はMFながらFW起用に応えたミチュの18ゴールで、昨季から3点アップ。プレミアでは廉価の移籍金3億円台で、今季最高の「お買い得品」を手にした、移籍市場での仕事も評価に値する。 途中、リバプールとチェルシーを下して成し遂げたリーグカップ優勝は、クラブ史上初の主要タイトル獲得だ。

　もっともそのラウドルップも、自身13度目、クラブ史上通算20度目のリーグ優勝を以て身を引いたアレックス・ファーガソン監督には敵わない。

　プレミアの攻撃集団と言えば、やはりマンU。就任27年目の今季は、マンCとの二頭立てレースに大差で決着をつけて王座を奪回し、昨季優勝で黄金時代の幕開けと騒がれた「小煩い隣人」の口を塞いでみせた。マンUをプレミア最高最強に仕立て上げ、プレミア王者を後任に残した指揮官が、四半世紀以上にも渡って示したクオリティには、脱帽の一言である。