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【安田記念】この舞台でこそ真価発揮! 

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posted2013/06/01 19:15

【安田記念】この舞台でこそ真価発揮!<Number Web>

東京11R 安田記念 芝1600m

◎12.ダークシャドウ

まず、安田記念というレースそのものの血統傾向について簡単に説明しておきます。今年は別のアプローチで攻めますが、来年以降の安田記念では重要になってくるはずです。本命馬の紹介に辿り着くまで少々長くなってしまいますが、辛抱してお読みいただけると幸いです。

かつて、安田記念は『Nダンサー系×レイズアネイティヴ系』という配合が毎年のように馬券になっていました。結果的に馬券にならずとも、人気以上に走る馬も多く、安田記念ではほぼ鉄板とも言える血統傾向でした。

【安田記念におけるNダンサー×レイズアネイティヴ系】
10年2着スーパーホーネット ロドリゴデトリアーノ×エルセニョール
07年2着コンゴウリキシオー ストラヴィンスキー×ハンセル
06年1着ブリッシュラック ロイヤルアカデミー×アリシーバ
06年2着アサクサデンエン シングスピール×マキャベリアン
06年3着ジョイフルウィナー エルモキシー×ラストタイクーン
05年1着アサクサデンエン シングスピール×マキャベリアン
05年2着スイープトウショウ エンドスウィープ×ダンシングブレーヴ
03年1着アグネスデジタル クラフティプロスペクター×チーフズクラウン

こんな具合です。安田記念は、古馬トップクラスのマイラーが集う(しかも世界から)ことからかなりタフな流れになることが多く、結果としてスタミナと持続力の要求値が高まるんですね。その結果として、Nダンサー系の支配力が増し、それに米国色の強いレイズアネイティヴ(ミスプロ系は当然含む)でスピードと馬力を補完するという図式が成り立っていました。

しかし、どうも最近になってこの傾向は陰りを見せています。自分自身、2011年サムザップ、2012年ラッキーナインと、この傾向に則ってかなり自信を持って買った馬に大惨敗されたこともあり、余計にそう思うようになっています。明らかな高速化の進行とともにロベルト系が毎年馬券に絡むようになったという事実も含め、『Nダンサー系×レイズアネイティヴ系』の黄金配合はもはや過去の物になりつつあると考えるようになりました。今年は馬場が渋ることが予想され、その分だけ時計が掛かってどうなるかという感じもしますが、やはり過信は禁物という見方は必要だと思います。
ちなみに、今年のメンバーにはエーシントップとヘレンスピリットという2頭の該当馬が出走します。正直、時計が掛かる馬場ならヘレンスピリットに来られて手痛い裏を食うという危険性も薄々感じてはいますが、もう2年前から傾向変化を感じていますから、この見切りは自分なりに納得できるもの。来られたら道悪で時計が掛かったせいだと割り切ることにして、この馬からは買いません。

ちなみに、その傾向変化の主役はロベルト系です。ウオッカは別としても、スマイルジャック、ストロングリターンなど5年連続でこのレースの馬券圏内に該当馬を送り込んでいます。超高速決着が前提となったタイミングで好走例が多発していることから、最新の安田記念血統がロベルト系であることはほぼ間違いないでしょう。
ただ、今年は父か母父にロベルト系を持つ馬がスマイルジャックのみ。先日のホエールキャプチャの一件もあるので、簡単に終わったという表現を使いたくありませんが、昨年も惨敗に終わっていますし、その後に使った東京マイルですべて掲示板にすら載っていない状況。他に加点できる材料も特に見当たらず、さすがに無謀な狙いと言わざるを得ません。ロベルト系に関しては、来年以降、必ず思い出すと明記するにとどめ、今年は狙いから外すことにします。

今年の安田記念は、12.ダークシャドウを買うべきレースだと思っています。
拙書『馬券で勝つ非常識ルール21』でも指摘している通り、ダンスインザダークは世間的には長距離向きの種牡馬というイメージが強いようですが、あくまでスタミナと持続力が武器なのであって、必ずしも長距離専用血統ではありません。
スピードと決め手に欠ける分、下級条件だと取りこぼしが多くなるだけ(下級条件だと、スタミナや持続力を要求されるキツイ流れになりにくい)。上手く勝ち上がって上級条件に上がってくれば、その武器を活かすことができるのは、タフな流れでスタミナが活きるマイル戦か、持続力が問われる1400mです。
実際、ダンス産駒の重賞9勝(過去3年)のうち4勝がマイル戦で、1400mではわずか4頭の出走でちゃんと1勝しています。
持続力が最大の武器であるダンスインザダークにとって、レベルの高いマイル戦の高速平坦ラップは最も力を発揮できる舞台なのです。条件クラスのマイル戦だとアップダウンがあるので、結果的に瞬発力を要求されてしまいますが、重賞級(特に東京)のマイル戦は道中でほとんどラップが緩まず、ずっと11秒台を継続しながら、残り3ハロンの地点で加速して雪崩れ込むという流れになります。ダラダラと速い脚を使い続け、かつ、ラストのバテ合いに対応する必要があるわけです。スタミナと持続力が重要というわけですね。

【参考】安田記念の過去3年レースラップ推移
12年 12.2-10.7-10.9-11.1-11.4-11.3-11.8-11.9 44.9-46.4
11年 12.3-10.7-10.9-11.5-11.6-11.2-11.6-12.2 45.4-46.6
10年 12.0-10.7-10.9-11.3-11.4-11.3-11.7-12.4 44.9-46.8

この12.ダークシャドウという馬は、世間の持つ誤ったダンスインザダーク評を体現してしまったような馬だと思います。2400mやら2500mなんて全くの適性外なんです。それでも大きく崩れないあたりはもう能力があるからとしか言いようがありません。ようやく使ってきてくれた適条件。タイトルを獲るならここしかありません。同じように、中距離で勝ちあぐね、このレースで一気にパフォーマンスを上げたツルマルボーイも、やはりダンスインザダーク産駒でしたね。
ダンス産駒を頭で買える数少ない条件であるこのマイル重賞。馬券も単勝一本で攻めたいと思います。

※安田記念(G1)の勝負馬券は6/1(土)20時にうまスクエアサイト『穴馬券ネオメソッド』で公開!

【by境和樹】

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