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抜け出すのはどのチーム?
目が離せない熱パの行方。
~CS出場をめぐる後半戦の見方~ 

text by

永谷脩

永谷脩Osamu Nagatani

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photograph bySPORTS NIPPON

posted2010/08/24 06:00

抜け出すのはどのチーム?目が離せない熱パの行方。~CS出場をめぐる後半戦の見方~<Number Web> photograph by SPORTS NIPPON

プロ初アーチ以降の11戦で8本塁打を放った中田

 今年の夏もパ・リーグが熱い。100試合以上を終えた8月9日現在、首位から5位まで5ゲーム差。全チームがCS出場圏内という大混戦となっている。

 お盆休み前の週末は、シーズンのターニング・ポイントになりそうな試合の連続だった。4連勝と勢いに乗って日本ハム戦に臨んだ楽天はダルビッシュ有を攻略しながらの逆転負けで上位争いから脱落しかけたが、ケガから復帰した田中将大の力投で踏みとどまった。7連敗でオリックス3連戦を迎えたロッテは、初戦で成瀬善久が木佐貫洋に投げ勝つと、息を吹き返して3連勝。ソフトバンクはエース・杉内俊哉が西武に逆転を許し、首位の座を明け渡した。各チームに2ケタ勝利が可能な主戦級ピッチャーが2枚揃い、投手力の差が小さい。そのため、投げ合いでの勝敗と“運”が連勝の勢いをつけ、あるいは連敗を止める役割を果たす。これが今パの特徴だ。

“つぶし合い”の頻発も混戦の原因。

 楽天の最下位低迷は、岩隈久志と二枚看板を形成する田中が1カ月間戦列を離れたことが原因。一時は2位に4ゲーム差をつけた西武が追い上げられたのも、岸孝之の離脱で勝ちを計算できる投手が涌井秀章1人になったためだ。成瀬・渡辺俊介がエース対決を落としても、マーフィー、コーリーという伏兵が踏ん張るロッテがしぶとく粘れば、ソフトバンクは和田毅・杉内の二枚看板が確実に勝ち星を重ねた。オリックスも金子千尋・木佐貫が試合を作り、打撃の破壊力で打ち勝ってきた。日ハムはダルビッシュ、武田勝の“表”のローテーションとケッペル、木田優夫らの“裏”のローテーションとの力の差は歴然ながら、“裏”で勝利をつかむことで上位との差をつめてきた。西武はソフトバンクに相性がいいが、ロッテには分が悪く、そのロッテはオリックスに絶対的な強さを見せるものの、ソフトバンクには相性が悪い。こうした“つぶし合い”の頻発も混戦の原因だ。

 投手陣に疲れが出始める夏場の戦いは、打線の破壊力も順位を左右する。オリックスはカブレラ、T-岡田の二大巨砲が、特に3番手以下の投手にパワーを発揮。日ハムの浮上は、7月20日のロッテ戦でのプロ初本塁打以来すっかり勢いづいた中田翔の存在が大きい。

【次ページ】 主力選手のケガが左右するペナントレースの行方。

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