両チームとも攻撃的なので、この試合は必ず面白い！

　彼がいまひとつの状態であれば、『中』の攻撃は機能しなくなる。一方で状態がある程度戦えるレベルにまで戻っていれば、バイエルン守備陣にとっては頭痛の種であり続けるだろう。巷では『メッシ依存』が叫ばれるが、彼をCFに置くこのやり方を続ける上では、メッシ次第の部分はどうしてもでてくるのだ。

　リベリーとロッベンというチャンスメイカーをサイドにおくバイエルンと違い、メッシとイニエスタはほぼ中央に絞ってプレーする。4人の『崩し役』の使いどころにも、両チームの特性が表れている。

　どちらも攻撃的な性質のチームだけに、チャンスの多い魅力的な展開が期待できる。共に個の技術は高く、チームも成熟している。しかしその攻めのプロセスは大きく異なっている。共にどんな形から攻略していくのかに注目してみてみたい。