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<フルマラソン、みんなのマイ・ルール> フルマラソン1000回を目指す67歳・迫田法子 「観光半分、マラソン半分で楽しむ」 

text by

君塚麗子

君塚麗子Reiko Kimizuka

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photograph byMami Yamada

posted2013/05/02 06:00

<フルマラソン、みんなのマイ・ルール> フルマラソン1000回を目指す67歳・迫田法子 「観光半分、マラソン半分で楽しむ」<Number Web> photograph by Mami Yamada
最近初めてフルマラソンを走った人から、完走1000回を目指す人まで……。
立場も走力も違うフルマラソン経験者がそれぞれ挙げた、独自の哲学とは?

好評発売中の雑誌Number Do『フルマラソン 100人のマイ・ルール~42.195kmを賢く走ろう~』より、今回は67歳にして走ったフルマラソンは
何と981回! 迫田法子さんが語ったランニング方法を特別に全文公開します。

 44歳からマラソンを始め、67歳の現在までに走った距離は地球約1周分。年間40回以上の大会に出場し、フルマラソン完走1000回を目指す市民ランナー、迫田法子さん。なぜそこまで走り続けられるの?

20年以上経った今でも1日目は観光、2日目は走るという“遊び”。

 3月3日に大分で開催された岡の里名水マラソンを走って981回になりました。タイムは4時間38分16秒。4時間台で完走できたので満足です。楽しかったですよ。

 走り始めた頃から変わらないのは「観光半分、マラソン半分」で楽しんでいること。44歳のときに出場した天草での10kmマラソンが初めての大会でした。水泳を習うために通っていたスポーツジムの人たちに誘われて、美味しいものを食べて、観光して、10km走って。泊りがけのバス旅行みたいな感じでね。

 あれから20年以上経った今でも1日目は観光、2日目は走る、というのは一緒。私にとって走ることは“遊び”なんです。行った先で美味しいものを食べるのも楽しみのひとつ。だから走るための食事制限なんていうのも、もちろんやったことがありません。

素敵なロケーションを求めて、海外の大会にも!

 私のような遊び感覚で楽しみたい人には、観光も楽しめる洞爺湖マラソンや田沢湖マラソンなんかがオススメです。あと、千葉の館山若潮マラソンはロケーションが最高。富士山を見ながら走れる大会は他にもありますけど、この大会のコースから望む館山湾越しの富士山は本当に格別なんです。

 海外の大会も、だいたい年に1回旅行を兼ねて行っています。初めて3時間台を出したのは13回目のフル、'93年のバンクーバーマラソンでした。「赤毛のアン」で有名なプリンスエドワード島や、ニューカレドニアにも行きました。ロケーションがいいと気持ちよく走れますよね。でも、だからといってタイムがいいとは限らない(笑)。最初の頃は「気分もよくてタイムもいい」っていうのも目指してたけれど、最近はそんなのは関係ないですね。

【次ページ】 特にツラい35kmあたりを乗り切るためのテクニック。

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迫田法子

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