現時点では“WBC後遺症”に悩む投手は皆無だが……。

　開幕の3連戦ではWBC組では内海と前田以外にも、開幕戦でソフトバンクの攝津正投手が先発して勝ち投手となり、リリーフ陣でもソフトバンクの森福允彦投手、巨人・山口鉄也投手、広島の今村猛投手らが“WBC後遺症”を感じさせない投球を見せて一安心させてくれた。

　また2カード目の対戦では巨人・杉内俊哉投手や阪神・能見篤史投手、楽天・田中将大投手らがマウンドに上がる予定で、とりあえず故障などで登板できなくなっている投手が今のところいない点は、評価すべき部分と言えるだろう。

　もちろんWBCに参加するということは、マイナスばかりではない。日の丸を背負い、各国の一流選手を相手に戦うという経験は、様々な意味で選手たちを成長させることにもつながっているはずである。

　WBCに参加することは選手にとってもプラスになる。

　そう語り継げるようになるためにも、戻ってきた選手たちの活躍を祈るのである。