野球善哉BACK NUMBER
交流戦から岡田采配が波に乗った!!
目の前の勝利にこだわり優勝を狙う。
text by
氏原英明Hideaki Ujihara
photograph byKYODO
posted2010/07/05 12:25
岡田監督の戦略はすでにリーグ制覇まで見通している。
金子千が復調の兆しを見せたのは明るい材料だが、完封の内容を見てもまだ完全とは言えず油断はできない。むしろ、頼みにしている選手たちの調子が悪い時に勝ち切れるかということこそが、指揮官の頭にあるようだ。
選手の降格・昇格を繰り返した5月、戦力を整え始めた6月、そしてオールスターまでの7月。
戦いながらチームの形を作ってきたとはいえ、岡田采配には昨年までこのチームに見られたような付け焼刃的な感じがしない。
「この30試合をどう乗り切っていけるか。結果がすべて。どれだけ貯金を作れるか」
連勝は4で止まったが、7月4日のソフトバンク戦で大勝し、首位との差を5ゲームとした。オールスターまでは15試合ある。6日からの首位・西武との3連戦を含め、どう戦い抜けるつもりなのか。岡田監督の算段は確実にパ・リーグ制覇を目論んでいる。