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過去の“轍”を踏まないために――。
ザックジャパン、新味なき選考の真意。  

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byTamon Matsuzono

posted2013/02/01 12:35

過去の“轍”を踏まないために――。ザックジャパン、新味なき選考の真意。 <Number Web> photograph by Tamon Matsuzono

初招集となった大津祐樹(VVVフェンロ)について「以前にも呼びたいと思っていたが、所属クラブで試合に出ていなかったのでね。今は良いプレーをしているから呼んだ」とコメントしたザッケローニ監督。

「扇原、山口(螢)、鈴木(大輔)、柴崎も代表候補」

 また、指揮官は国内の若手についても言及している。

「若いタレントは国内にもまだまだいる。昨シーズンでいうなら、扇原(貴宏)、山口(螢)、鈴木(大輔)、柴崎(岳)といった名前が挙げられるが、彼らも代表候補だと思っているし、今後もどんどん成長していってもらいたい」

 ヨルダン戦で予選を突破できれば、W杯の準備を早くからスタートできる。そうなれば対世界を見据えて新たな選手のテストもできるだろうし、5月30日の親善試合(対戦相手はブルガリアと報道されている)や6月のオーストラリア、イラク戦も本大会の準備として使えるだろう。

「予選突破をできるだけ早く決めたいと思っているので、その目標を達成するために(ラトビア戦で)戦術理解度を確認したいし、技術面に関しても確認していきたい」

 いかにこのラトビア戦でいい「準備」をしておくかが、アウェーでヨルダンに勝つためのカギとなりそうだ。

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