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既に“その次”を見越した、
それぞれの'13年シーズン。
~小林可夢偉はどうすべきか!?~ 

text by

今宮純

今宮純Jun Imamiya

PROFILE

photograph byHiroshi Kaneko

posted2013/01/30 06:01

昨季、最速の座を防衛したレッドブルのRB8・ルノー。ニューマシン開発の行方はいかに。

昨季、最速の座を防衛したレッドブルのRB8・ルノー。ニューマシン開発の行方はいかに。

 正月明け早々、沈黙を続けてきた小林可夢偉がF・マッサ主催のカートレースに招かれ、F・アロンソとともに初出場した。'13年シート未定の小林だが、積極的にF1界の仲間や関係者とのコネクションはキープすべきだ。存在を忘れられたら交渉にもつけない。

 本稿執筆時点でレギュラーに空席があるのはフォースインディアとケータハムのみ。彼らが依然決めかねている一つの要因に小林も絡んでいるとみられる。本人はザウバーを離脱した際、「戦えるチームしか望んではいない」と発言。フォースインディアは昨季後半、ザウバー以上の戦力を発揮し、今季が注目される。しかし何人もの選手と交渉中で、そこに割り込むよりも、'14年シートをにらみフリーでいるのがベターとも言える。

 というのも、レッドブルのM・ウェバー、フェラーリのマッサ、ロータスのK・ライコネンらの契約が今季で切れる。資金力にモノを言わせシートを獲得した中間チームの新鋭たちも、前半の結果いかんではあっさり切られる可能性もあるからだ。

今季はなぜ開幕ダッシュが重要なのか?

 実力主義から拝金主義へ。チームも生き残るためにそうせざるを得ない国際経済状況だが、だからこそ小林は「カムイ・サポート」をはじめ約9億円を集めた。これが起爆剤となり、企業スポンサードが実現すれば今後の交渉に弾みがつく。

 ところで、今はニューマシン最後の開発段階だ。例年よりも始動が早いのは、'14年から1600ccニュー・ターボエンジン規定に大幅に移行、シャシーを含めビッグモデルチェンジの準備を迫られているから。今季序盤は現行マシン熟成型で戦いつつ、夏からニューマシン開発に総力を向ける必要がある。

 そこで今季展望としてまず言えるのは、開幕ダッシュの重要性。昨季レッドブルのような後半からの逆転は相当難しい。巻き返し策とニューマシン対策を同時にはできない。

 次に、現行規定でマシンが成熟した最終年は戦力が拮抗、ドライバーズ・レースが増えるだろう。接戦が増えればミスやペナルティーが響く。昨年最多周回数をカバーしたライコネンの信頼性、ノーペナルティーのアロンソの一貫性がものをいうか。S・ベッテル、レッドブルのV4がかかっている今季、名門とベテランの反撃が見どころだ。

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