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全日本選手権からソチが見えた!
今季全勝の浅田真央が進む道。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2012/12/26 10:30

全日本選手権からソチが見えた!今季全勝の浅田真央が進む道。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

全日本選手権優勝直後のインタビューで「まだ全然です。完ぺきに(3回転-3回転やトリプルアクセルをやっていた頃の)自分に戻っていないので」とコメントした浅田。

「表彰台に上がれなくて良かった」鈴木明子の真意。

 ショートプログラムで1位だった鈴木明子は、フリーでジャンプのミスが相次ぎ、総合4位に終わった。

 グランプリファイナルで3位になるなど好調のように見えたシーズン前半。だが鈴木はそれを否定した。

「今シーズンは最初から、練習からうまくいかなくて、たまたまいいのが出せたり、波が大きかったです。ここまでは最低限できるというところがつかめないままでした」

 自信や手ごたえを得られないまま、大会を乗り越えてきたのだと言う。自分自身に対して、確固とした自信や根拠が得られない。その不安が現実となったのが、全日本選手権だった。

「表彰台に上がれなかったのは、この出来ではむしろよかったと思います。中途半端に表彰台に上がるより、悔しさを積み重ねていけるこの成績でよかったと……」

 と語った鈴木は、この日、今後についても言及した。

「グランプリファイナルのあと、ソチ五輪を目指そうと思いました」

 これまでソチへの姿勢を明確にはしていなかった。ずっと自問自答を続けてきたはずだ。目標がはっきりしたこと、それを公表したことで、視界もよりクリアになる。

久々に満足できた演技で、思わずガッツポーズの村上佳菜子。

 浅田、鈴木とは対照的に、喜びを爆発させたのは2位の村上佳菜子だった。

 グランプリシリーズでは納得のいく演技ができずにいた。全日本選手権のショートでも5位にとどまり、「こっちに来てから調子がよかったので悔しいです。すっごい、悔しいです」と唇をかみしめた。

 迎えたフリー。ほぼミスのない演技で終えると、ガッツポーズで感情を爆発させた。

「久しぶりに頑張れたと思います」

 と振り返った村上。

【次ページ】 早くも次世代の大器、14歳の宮原知子が表彰台に登場!

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