「楽しく、軽く」のはずが結果を求めてしまう、悲しい性。

高野   じゃあ毎朝早起きしてるの？

北爪   5時に起きて、朝練を見てる。

猪俣   学生時代と変わんないじゃん！

北爪   だよね（苦笑）。高野は仕事してて「自分って変わらないな」って思うことはないの？

高野   俺は、走ってて思う。

猪俣   どういうこと？

高野   大会でも市民ランナーとして「楽しく、軽く」って思って走ってるんだけど、アスリートの血なのか、「この相手ならちょっと練習すれば勝てるな」とか闘争心がどうしても生まれてきちゃう。楽しめばいいのに（苦笑）。

北爪   わかる（笑）。「しょうがない」ってわかってても生徒に負けると悔しいもん。

高野   中学の時からずっと「勝ちたい勝ちたい」って走ってきて、箱根で優勝した直後には「結果を求めるなんてもうウンザリだ」とか思ってた。でも、走り出すとやっぱり結果を求めちゃうというか。悲しい性だ（苦笑）。

ホノルルマラソンに出たら、サンダルの人にまで抜かれる屈辱!?

猪俣   じゃあけっこう走りこんでるの？

高野   とりあえずの目標は5000mを14分台で走れる身体に戻すことかな。

北爪   それ、けっこう戻すね（笑）。

高野   長い距離は走れなくなってるけど、意外にスピードは落ちてないんだよね。

北爪   俺はフルマラソンでリベンジしたいな。大学院に行っていた去年、家族でホノルルに出たんだけど、3時間50分もかかって。

高野   えっ、遅い！（笑）

北爪   ハーフは1時間20分くらいで通過していたんだけど、そこからガクっときて。まさに地獄を見た。最後はチョコブラウニー食べながらトボトボ歩いてたもん（苦笑）。

猪俣   クロックスのサンダルの人にも抜かれたんだっけ？

北爪   そうそう。「ふざけんな」って思ったんだけど、どうしようもなかった。ゴールした後は脚が痛くて動けなかったもん。だけど、それが今はフルのベストタイムだから悔しくて。箱根優勝して「ベストは3時間50分です」ってめっちゃかっこ悪いじゃん。

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