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MF村井「永芳が出ていなかった時期の気持ちを知っているから」 

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posted2012/11/24 12:57

J1昇格プレーオフ:大分◆23日◆国立競技場

 2012J1昇格プレーオフ決勝が11月23日(金)、国立競技場で行われ、2万7433人の観客が見守る中、リーグ戦を6位で終えた大分が5位の千葉を1-0で下し、4年ぶりのJ1復帰を果たした。

 個々の能力が高い選手を揃えた千葉は終始、試合のペースを握る。防戦一方の大分は、水際で体を張り千葉の猛攻をしのぎ続けた。だが、これは今季の大分が強い相手と戦った時の“王道の勝ちパターン”。粘り強く耐え、相手の隙を突くカウンターやセットプレーからの一発で仕留める。今回はFW森島康仁(25)からのパスを受けて相手の背後に抜け出したFW林丈統(32)が86分に落ち着いてループシュートを決め、古巣のJ1復帰を阻んだ。

 リーグ終盤からの大分の好調要因の一つが、MF永芳卓磨(26)とMF丸谷拓也(23)のシャドーでの起用だ。アンカーのMF宮沢正史(34)と共に、布陣のバランスを取れる3人が中盤で献身的に動き回ることで全体の運動量が増した。だが、準決勝の京都戦で永芳が負傷。急遽MF村井慎二(32)が丸谷とコンビを組んだ。

「卓磨が試合に出ていなかった時期の気持ちを知っているから、懸命にプレーした」
 試合後、華やかな経歴を持つベテランの村井が、出場機会を求めて昨季岐阜から移籍してきた永芳を気遣った。経営難のクラブやチームを盛り立てようと、出場できずにいた時期も自らムードメーカーを買って出た永芳は、勝ち試合の後に選手たちが踊る“勝利のラインダンス”の発起人でもある。この日、国立競技場のゴール裏を青く染めた1万人超の大分サポーターの前で、太鼓を叩きながら踊る永芳を、そこにいた全員が讃えた。(大分担当記者・ひぐらしひなつ)

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