欧州サムライ戦記BACK NUMBER

敵地でアーセナル撃破しB組首位へ。
シャルケと内田が掴んだ手応え。  

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byTomoki Momozono

posted2012/10/25 15:05

敵地でアーセナル撃破しB組首位へ。シャルケと内田が掴んだ手応え。 <Number Web> photograph by Tomoki Momozono

試合後にはシャルケ・サポーターからの「ウッチー! ウッチー!」というコールが鳴り響いたCLのアーセナル戦。フル出場で攻守に大活躍した内田自身にとって会心のゲームとなった。

 アウェイでの厳しい戦いが続く。楽なはずはない。

 内田篤人の所属するシャルケは、ドルトムントとのアウェイゲームで3シーズンぶりとなるダービーでの勝利をつかんだと思えば、今度はCLグループステージ最大のライバルであるアーセナルとのアウェイゲームだ。

 ドルトムントが、「レアル・マドリーはドイツでの戦いを苦手としている」というデータの通り、ホームでレアルを破ったのに対して、シャルケには「2001年にCL優勝したバイエルン以来、ドイツのクラブはイングランドで勝利を収めていない」という“嫌”なデータが突き付けられた。

 それでもシャルケの選手たちは、この試合のスターティングメンバーの顔触れを見て、ステフェンス監督のメッセージを理解した。当然、内田もそのうちの一人だ。

「ドルトムント戦もアウェイで良い流れで戦えていたけど、そこからメンバーが変わっていない。引き分け狙いではないな、勝ちに行っているな、という雰囲気がありました」

序盤の守勢から徐々に攻勢へと転じていったシャルケ。

 内田は対面するアーセナルの左サイド、ドイツ代表のポドルスキに仕事をさせないことを意識していたし、実際にシュートを許すこともなかった。ただ、序盤の15分は相手の攻撃を受ける形が続くことになった。

 とりわけ、アーセナルの生命線となる左サイドからの攻撃を受けた。

 内田は落ち着き払って、こう振り返った。

「むこうの選手もうまくポジションをチェンジしてやって来るので、ある程度はしょうがないのかなとは思っていたけど、とにかく自分のサイドに来た場合はやられないようにと」

 攻撃を受け続けてはいたが、それでも20分過ぎには落ち着きを取り戻し、徐々にボールを持てる時間も増えてくる。そして、ドイツから大挙してやってきたシャルケファンが最初に身を乗り出すことになったのは、31分のプレー。右サイドの内田がゴールライン近くまで攻め込んでから、マイナスの折り返しを送る。シュートフェイントを入れながらこれを受けたファルファンが、左足でシュートを放つ。しかし、これはメルテザッカーのスライディングにより、ブロックされてしまう。

【次ページ】 ハーフタイム、シャルケのロッカールームに響いた怒号。

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