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中国で開催された2011年のユニバーシアードにおいて、日本は決勝でイギリスを破り三大会ぶりの優勝を手にした。当時流通経済大学に通っていた山村和也はその後、U-23代表として活躍した。
photograph by AFLO
フットボール“新語録”

日本サッカーが“無敵艦隊”に連勝!
大学選抜が見せた大いなる可能性。

木崎伸也 = 文

text by Shinya Kizaki

photograph by AFLO

「高校生より少し大人というだけでなく、
大学から何かひとつ持ってプロに行ってほしい」
吉村雅文 (ユニバーシアード日本代表監督)

 アンダー年代において、日本代表がスペイン代表に2連勝した――。この意外な事実に気がついている人は、少ないのではないだろうか。

 まずは今さら説明する必要はないと思われるが、7月26日、ロンドン五輪のグループリーグ初戦。日本はスペインに1対0で勝利した。日本はこのジャイアントキリングで勢いに乗り、ベスト4という想像以上の好成績を残すことができた。

 世にあまり知られていないのは、次の勝利である。

 8月17日、スペインで開催されたアルクディア国際ユーストーナメント(U-20)のグループリーグ初戦で、全日本大学選抜がU-20スペイン代表に2対1で勝利したのだ。

 本来、この大会には、U-19日本代表が招待されていた。だが、同時期に静岡県でSBSカップが開催されるため、U-19日本代表はスペインに行くことができなかった。そこで大学2年生以下(および早生まれの3年生)限定の全日本大学選抜が、アルクディア国際ユースに参加することになったのである。

「90%支配された」スペインのパスサッカーを撃破。

 大会に参加するのは各国の20歳以下の代表で、学生選抜は日本だけ。まして初戦の相手が地元スペインなのだから、誰もがボコボコにやられると思っていただろう。

 ところが、20歳以下の学生たちは、恐るべき粘り強さを見せる。

 全日本大学選抜の吉村雅文監督(順天堂大学監督)が「90%支配された」と苦笑いするように、ほとんどの時間帯、スペインにボールを持たれた。しかし、吉村監督が「将来はA代表に入る力がある」と称えるDF車屋紳太郎(筑波大学)を中心に粘り強く守って、スペインのパスサッカーを分断。日本は少ないチャンスを生かして、前半にFW河田篤秀(阪南大学)が2点を決め、後半に1点を返されたが、2対1で勝利を手にした。

 中1日の日程のためメンバーを入れ替えねばならず、残念ながら続くアルゼンチン戦は0対2で完敗し、第3戦のサウジアラビア戦を1対3で落としてグループリーグで敗退してしまった。だが、普段は大学リーグでプレーする選手たちにとって、大きな経験になったことは間違いない。

<次ページへ続く>

【次ページ】 J2選手の半数が大卒……“プロ化”が進む大学リーグ。

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