レアルに近い新聞記者も悲観を隠さない……。

　確かにセビージャ戦では、昨シーズンの必殺兵器カウンターをあっさり抑えられ、ボールを持っても敵の守備壁を崩せず、ただの1ゴールも決めることなく90分を終えた。感じられたのは精神的ではなく戦術的な敗北だった。

　レアルの選手に近しいエル・パイス紙の記者によると、彼らはかなり悲観的になっており、リーガ連覇を諦め、モウリーニョは今季最後までもたないと考えている。

　だが現在のレアルのポテンシャルはこんなに早く、こんな形で終わってしまうにはあまりにも高く、惜しい。

　チェルシー時代にかぶった冠“Special One”をこの夏自ら“The Only One”に替えたモウリーニョには、いまこそ唯一無二の手腕を発揮してもらいたい。