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レアルのリーガ連覇に早くも暗雲……。
深刻化するモウリーニョと選手の対立。 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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posted2012/09/21 10:31

レアルのリーガ連覇に早くも暗雲……。深刻化するモウリーニョと選手の対立。<Number Web> photograph by Getty Images

マンCとのCL初戦を劇的な逆転勝利で飾ったモウリーニョ率いるレアル。しかし、国内での戦いは一向に波に乗れず。その最大の要因は選手との関係悪化にあると言われ……。

 4節を終えたばかりの今季のリーガだが、レアル・マドリーの連覇に早くも黄信号が点っている。

 優勝争い唯一のライバルと言い切ってもいいバルサが全勝で首位を守る一方、1勝1分け2敗とつまずき続け、8ポイントもの差を付けられてしまったのだ。

 もちろん長いシーズン、この先何が起こるかわからない。しかし過去レアルが8ポイント差を詰めて逆転優勝を飾ったことは一度もないという事実に加え、ここ4年の両者のタイトル争いが極めて接戦だったことを考えると、現段階でこれだけの差が付いたのは致命的だ。

 さらにもうひとつ、スタートダッシュに失敗したことで、レアルはある意味ポイント差以上に致命的なキズを負いつつある。

 モウリーニョと選手の間に深く入った亀裂である。

モウリーニョが選手に反省を求めると、主将のカシージャスが反論。

 もっとも、これはいまに始まったことではない。モウリーニョのチーム管理術には強い癖があるため、1年前の時点で「来季もモウリーニョが続投するなら、クラブは選手の半分を入れ替えねばならないだろう」と洩らしていた関係者がいたし、実際、カシージャスやセルヒオ・ラモスらとモウリーニョの間には昨季のうちに溝ができていた。

 きっかけは、緊張を増す一方のバルサとの関係を修復すべく、シャビやプジョルに電話をかけたカシージャスにモウリーニョが腹を立てたことや、「公の場でジャッジを批判し、レフェリーにプレッシャーをかけろ」といった指示をモウリーニョがチームに出し続けたことだった。

 今回は、まず第2節ヘタフェ戦後の記者会見で、モウリーニョが「無気力だった」とチームを責めたことが選手側の反感を買った。

 翌日、モウリーニョが選手に反省を求めると、キャプテンであるカシージャスが口火を切った。

「最初に反省すべきはあなたでしょう。スタジアム内外での振る舞いをね。公にチームや個人を非難するのはこれっきりにしてもらいたい」

 続いて名指しで責められたラモスがぶちまけた。

【次ページ】 「悲しいから」と得点を喜ばなかったC・ロナウド。

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