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清武と宇佐美の初ゴールに共通点。
「個」への意識が2人の前途を照らす!  

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2012/09/19 12:20

清武と宇佐美の初ゴールに共通点。「個」への意識が2人の前途を照らす! <Number Web> photograph by AP/AFLO

ブンデスリーガ第3節のボルシアMG戦。一度は体勢を崩しながらも、素早く立て直して決勝ゴールを叩き込んだ清武。この試合、ブンデスリーガ初ゴールに加えて、FKとCKから2アシストを記録。敵将のファブレ監督も「マンマ・ミーア(なんてこった)!」と脱帽するしかなかった。

すでに「個の力」の大切さに気づいている清武と宇佐美。

 彼ら2人に共通するのは、チームを勝たせるために、個人として何ができるのか、何をすべきかを考えているという点だ。

 昨シーズン、おなじくドイツでプレーしていた香川真司が、チャンピオンズリーグのグループリーグを戦い終えた時に、こう話していた。

「ブンデスリーガは、どちらかというと組織的でチームとして戦うチームが多いですけど、チャンピオンズリーグでは、前線に個の強烈な選手がいて、後ろには身体能力の強い選手がいる。個の力というのはどのチームもすごいものがありますし、チームとしての戦う力もそうですけど、プラスアルファ、個の力もどこかで必要になってくると思いますね」

 上に行くためには、個人の能力を磨かないといけない。世界最高峰の舞台を戦って香川が感じたことに、清武も宇佐美も気がついており、すでに取り組んでいるのだ。だからこそ、彼らの前途は明るく映るのである。

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