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変わらぬことに価値がある、
『プロ野球ニュース』の魅力。
~CS放送移行から10年!~ 

text by

田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2010/06/05 08:00

変わらぬことに価値がある、『プロ野球ニュース』の魅力。~CS放送移行から10年!~<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

フジテレビONE、TWOにて放送。初回放送は毎日23時~生放送(フジテレビONE) ※プロ野球の試合予定がない日は前日分の再放送、もしくは放送休止となる。

「個人的には『今日の三振』も入れてほしいよね」

「現役時代は周りの選手もみんな『プロ野球ニュース』を見て、すごく参考にしていました。僕は元投手の立場から、ホームランを打たれた打席の配球や、試合を通しての組み立て方など、今の現役選手にも『なるほど』と思ってもらえるような解説を意識しています。あと、個人的には『今日の三振』も入れてほしいよね。制作側は『数が多いので無理です』って言うけど(笑)」(平松氏)

 大御所の関根潤三氏を始めとしたベテラン解説陣に気負いはない。地上波時代よりも饒舌であり、時にはやや辛口にもなる。小林氏は「当事者である選手、また野球そのものに対する愛情に基づいたコメントであると信じています」と言う。

「本当の野球好きなら、解説者の言うことが全部正しいなんて思わないでしょう。少しでも違うと思えば『そうじゃない!』って言いたくなる。この番組はそういったネタを提供する場でもあるんですよ」

 CSへ移行して10年目。小林氏は、ようやく「新生プロ野球ニュース」の成果が表れてきたと喜ぶ。

「最近、監督や選手、視聴者からの反響がすごいんです。それは、自分たちがやってきたことが間違いではなかったという何よりの証拠。今後はもっと野球ファン獲得の役割を果たしていかないといけません。それは使命だと思っているし、野球が不滅である以上、番組も不滅だという気持ちで、これからも野球の楽しさをもっと伝えていきたいですね」

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