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宮里美香を支える、
『チームMM』の連帯感。
~心技体を整えて米ツアー初V~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byAFLO

posted2012/09/05 06:00

宮里美香を支える、『チームMM』の連帯感。~心技体を整えて米ツアー初V~<Number Web> photograph by AFLO

 宮里美香が「セーフウェイ・クラシック」で米女子ツアー初優勝を果たした。

「(最終日18番の)あの短いパーパットでもすごく手が震えた。達成感がすごくあって、信じられないのと、うれしいのとが交ざって涙が出ました。(最終日に追い上げられていたときに)ライバルは相手じゃない、自分との戦いだと思った。米ツアー4年目でやっと勝てた。もっと勝てるように頑張ります」

 彼女の“やっと勝てた”という言葉が、とても重く感じられた。それは彼女の近年の戦績に照らし合わせると納得がいく。

 昨年は女子のメジャー大会で上位争いを演じながらも、優勝に手が届かなかった。クラフトナビスコ選手権7位タイ、全米女子プロ選手権8位タイ、全米女子オープン5位、そして全英女子オープン14位タイ……。今季も15試合中6試合でトップ10に入り「優勝に最も近い実力者」と認められていたのだ。

 宮里は、2004年、史上最年少の14歳で日本女子アマ選手権に優勝。高校卒業後は、日本のプロテストを受けるべく準備を進めていた。ところが、フロリダを拠点に練習していたとき、たまたま近くで女子の大会を観戦すると、最終日最終組でアニカ・ソレンスタムとルーキーのヤニ・ツェンが戦っているのを目にした。

「ヤニとはジュニア時代から戦っていたし、仲良しでした。で、私も無性に同じ舞台に立ちたくなって」米国のプロテストを受ける決意をしたのである。

技術、メンタル、フィジカルの各コーチがマンツーマンで指導。

 現在、彼女のゴルフを支えているのが、フロリダにあるIMGアカデミー。ここにはテクニカル、メンタル、フィジカルそれぞれのコーチとキャディのチャッドを加えた『チームMM』が形成されている。オフやトーナメント日程が空いたときには、各コーチとマンツーマンで練習、トレーニング、セラピーに時間を割くという。

「チャッドが毎試合というか、ほとんど毎日、私のプレーや状態を細かく3人のコーチにメールで報告してくれるので、みんなが私の調子や、現状で抱えているテーマ、すぐに解決しておくべき技術面のことなどを把握してくれています」

 彼女の勝利は、そんなチームワークが結実した証だといえる。同時に、日本選手に欠けているメンタル、フィジカルコーチの重要性を物語っていると思う。

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