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若いメンバーで臨んだ4×100mリレー。
「悔しい5位」がもたらす大きな財産。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto/JMPA

posted2012/08/12 13:30

若いメンバーで臨んだ4×100mリレー。「悔しい5位」がもたらす大きな財産。<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

男子4×100メートルリレー決勝に臨んだ日本代表メンバー(左から順に、山縣、江里口、飯塚、高平)。唯一の五輪経験者である高平は、「この悔しい思いを今後の糧にできれば」と語った。

今回の決勝進出が、4年後、8年後へとつながっていく。

 若い選手たちが初めてのオリンピックの場を踏み、そこで飛躍を見せ、予選、決勝を経験したこと。

「メダルを獲れる可能性を見出せれば、チャンスが出てくるんです」(高平)と言うように、世界の一流ランナーとともに競り合う中で5位という結果を残し、表彰台は届かない距離ではないと感じたこと。

 それは大きな財産となる。

 また、高平は他のチームとの差をこうも語っていた。

「ほかの国は経験者が多い。決勝に行ったことのあるメンバーがそろっていくと、自信の度合いがかわっていくのはたしかです」

 つまりは、4年後、8年後へとつながっていくということである。そういう意味を考えれば、未来に向けてバトンをつないだのが、今回のリレーチームだった。

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