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スペイン 

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posted2010/06/01 00:00

スペイン<Number Web>

  スペインが最後に敗れたのは'09年6月24日に行なわれたコンフェデレーションズカップ準決勝のアメリカ戦だ。スポーツ紙『AS』は翌日の一面で「負けるなんて珍しい!」と見出しを打ったが、決して大袈裟な表現ではない。このときまで彼らは35戦無敗と、まさに無敵を誇っていたのだ。
  スペインはその後も9連勝しており、まさに黒星が珍しい状態にある。初の国際舞台への登場となった1920年のアントワープ五輪から90年、現チームがスペイン代表史上最強であるのは間違いない。国際大会に出場するたびに、大きく期待を裏切ってきたのはもう昔の話だ。
  EURO'08終了後、前任のアラゴネスから指揮権を引き継いだデルボスケは、2年の歳月をかけ、攻撃のバリエーションを増やすことに力を注いだ。強者は研究され、対策を練られるのは世の常だが、デルボスケはその上を行く準備を進めた。その強化とは、新戦術の習得ではなく、パスサッカーの“基本”を見直すことだった。新指揮官は前任者が切り捨てたウイングタイプの選手を用いて、サイド攻撃を徹底した。また、中盤の底にも守備に徹するだけでなく、攻撃の始点として機能するように要求した。
  シャビ、イニエスタ、シルバ、セスク、シャビ・アロンソ……。彼らがポジションを争う中盤はおそらく世界一。攻守ともにトップクラスの選手が名を連ねる。欧州を制した華麗なパスサッカーで、次に狙うのは初の世界王者だ。彼らは、その目標を達成できる戦力と可能性を大いにある。

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