南アフリカW杯出場国BACK NUMBER

  悲願の初出場となった前回大会。アルゼンチン、オランダ、セルビア・モンテネグロと同居する“死の組”で列強相手に善戦しながらも、“エレファンツ(コートジボワール代表の愛称)”はグループリーグで姿を消した。今大会でも“死の組”に組み込まれたが、チームの顔ぶれはブラジル、ポルトガルと比べても遜色ない。ドログバ、カルー、エブエ、ゾコラ、トゥーレ兄弟……。各ポジションに欧州で活躍するワールドクラスのタレントを揃えているのだ。とりわけ2トップのチェルシーFWコンビはパワフル&スピーディーで、エブエとティエネの左右両SBも果敢に攻め上がってくる。攻撃の破壊力はトップクラスだろう。
  だが、強烈な個性の集まりだけにムラがあり、一枚岩でもない。今年のアフリカネーションズカップでも準々決勝で敗退。その責任を取らされる形で解任されたボスニア・ヘルツェゴビナ出身のハリルホジッチ監督も、選手同士のいさかいが絶えなかった内情を指摘している。チームに強い影響力を持つドログバと、主将として度が過ぎた彼の越権行為に不満を持つ一部選手たちの間に、溝があるとの噂も聞こえてくる。それだけに鍵を握るのは、3月に就任したばかりのエリクソン監督の手腕だ。百戦錬磨の知将がタレント軍団をひとつにまとめあげ、組織を整備し、チームとして戦える集団に仕上げることができれば、“死の組”突破はもちろん、その先に続く大国との戦いでもサプライズを起こす可能性を十分に秘めていると言えるだろう。

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