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イタリア 

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posted2010/06/01 00:00

イタリア<Number Web>

  前回大会を制したアズーリは大会終了後、イタリア共和国功労勲章を受勲した。主将カンナバーロら主力メンバーは、南アフリカ大会予選から再登板したリッピ監督からも重用されており、その存在感の大きさから“元老院議員”とまで呼ばれている。
  彼らを中心に連覇を目指すイタリアだが、2009年のコンフェデ杯では惨敗を喫した。予選終盤に向けてチーム改造を余儀なくされたリッピは、中核を担う選手を自身の古巣でもあるユベントスから大量招集。1934、38年大会で世界を制した自国の伝統“ユベントス・ブロック”に倣った。すると、組み合わせの幸運も手伝い欧州予選を危なげなく突破。ベテランとユベントス勢の重用は、「W杯では1カ月間に7試合を戦う。24歳の若手だけで作るチームなどあり得ない」と語り、安定性と一体感を最重要視するリッピのチーム哲学をよく表わしている。
  グループリーグの組合せに恵まれたことは好材料だ。もちろん、彼らをバックアップする協会を含め、チーム全体が優勝するための方程式を共有している点も心強い。
  気掛かりは、リッピ自身も認める仕上がりの遅さにある。イタリア代表はEURO'08以降、スペインやブラジルといった強豪国との対戦で結果を出していない。特に攻撃のオプション不足は深刻だ。
  W杯連覇は、約半世紀も成し遂げられていない偉業である。イタリアが目指す山は決して低くない。

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