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ガーナ 

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posted2010/06/01 00:00

ガーナ<Number Web>

  “アフリカ大陸のブラジル”と呼ばれてきたブラックスターズだが、近年は違った側面を見せ始めている。主力に負傷者が続出したことが文字通りケガの功名となり、奔放な攻撃的スタイルは、強固な守備を武器にした堅守速攻に変化した。その証拠に、アフリカ最終予選突破を一番乗りで決めた時点でチームは無失点。抜群の安定感であっさりと本大会行きを決めた。その勢いは1月のアフリカネーションズカップでも維持され、7名の主力を欠いたにも関わらず、若手主体のチームで準優勝を果たしてみせた。
  一連の躍進を導いたのは、アフリカのチームにありがちな“戦術的カオス”を是正してチームに規律と連動性を叩き込んだセルビア人指揮官のライェバッチ。かつてレッドスターでDFとして活躍した指揮官は組織的なプレッシング&ショートカウンターのスタイルを作り上げた。相手によっては超守備的にもなりうるそのスタイルは、メンサーを中心とした最終ラインの堅守に支えられるが、チーム最大の魅力は中盤にキラ星のごとくひしめくタレントたちだ。エッシェン、アッピアー、ムンタリ、ボアテンクなどを擁し、若手の台頭も著しい黄金の中盤は間違いなくアフリカ最強だ。特に、21歳のアサモアという左利きのテクニシャンは今大会でブレークする可能性がある注目の逸材だ。
  前回は初出場ながら決勝トーナメントに進出するサプライズを起こした。4年を経てより成熟した今回は、本国だけでなくアフリカ全土から大きな期待が寄せられている。

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