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イングランド 

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posted2010/06/01 00:00

イングランド<Number Web>

  カペッロ監督の下、プロ意識と戦術意識を叩きこまれたイングランドは、ユーロ2008予選敗退のどん底から見事によみがえった。特に、シーズン40得点に迫る勢いでゴールを重ねたルーニーのインパクトは絶大だ。カペッロに「ボックス内で仕事をしろ」と教え込まれた神童は、力と技を兼ね備えた“怪物センターFW”に変身した。2列目にはジェラード&ランパードの超一流コンビ。最終ラインの中央には、マンチェスターUとチェルシーの守備の要であるファーディナンドとテリーが双璧をなす。自信を取り戻した選手たちの実力は、44年ぶりの世界制覇を狙うに相応しいレベルにあり、ベスト4の目標も現実味がある。
  ただ、選手層の薄さには一抹の不安がある。ボランチとして計算できるのはバリーのみで、4バックも先発と控えの実力差が大きく、状況いかんでは背後の“守護神不在”という弱点を露呈しかねないのは不安要素だ。
  そして最大の懸念は、敏腕監督も対処に苦しむ不測の事態。テリーの不倫騒動に伴うモラル低下は即座の主将交代で未然に防いだが、ケガによる戦力低下の不安は最後までつきまとう。右サイドの先発候補レノンがシーズン終盤までケガに苦しみ、A・コールも骨折の重傷から復帰したばかり。治療時間は十分とはいえ、唯一無二の存在であるルーニーも4月に鼠径部を痛めている。ベッカムも3月にアキレス腱を断裂したが、彼に関してはカペッロがスタッフとして南アフリカに連れていくと気概を見せている。

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