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アルゼンチン 

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posted2010/06/01 00:00

アルゼンチン<Number Web>

  予選最終節でようやく本大会行きの切符を獲得するという苦戦を強いられた。前任のバシーレ監督が辞任したあと、およそ1年間にわたって予選を戦ったマラドーナ監督だったが、その間、チームはアイデンティティを見出すことができず、毎試合メンバーが入れ替わった。その影響により、選手個々は世界のトップレベルにありながら、チーム力では南米のライバルたちに差をつけられ、ボリビア戦での歴史的大敗にもつながった。
  これまで主軸となっていた司令塔リケルメがマラドーナ監督のもとでプレーすることを拒否して以来、チームには「エンガンチェ」(典型的なトップ下)が不在。中盤でパスをつなぎながら攻撃を組み立てるサッカーを好む国民性ゆえに、両サイドからのカウンター攻撃に頼る現在のスタイルは魅力的ではないという批判の声も少なくない。
  しかし、今回のチームにはメッシ、イグアイン、D・ミリート、テベス、アグエロといった欧州で華々しく活躍するスターが揃っている。予選では苦戦したが、2010年に入ってからのテストマッチではまずまずの結果を残してきた。何よりも、かつて母国を世界一の栄光に導いたマラドーナ監督への信頼度は絶大であり、国民の間では'86年大会の再現が大いに期待されている。マラドーナ監督自身も「我々はいつまでも'86年の栄光にしがみついているのではなく、新しい歴史を築かねばならない」と語り、24年ぶりの世界王座奪還を虎視眈々と狙っている。

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