南アフリカW杯出場国BACK NUMBER

  プラティニやジレスが活躍した1980年代、そしてジダン、デシャンら黄金世代が世界と欧州で相次いで頂点を極めた98年、2000年。その絶頂期のイメージが強く、強豪と呼ばれるフランスだが、現在の彼らにその面影はない。
  前回大会は予選から大苦戦し、慌ててジダンなど数人を再招集。本大会では決勝まで駒を進めたものの、彼らが完全引退した2年前のEUROでは1勝もできないままグループリーグで敗退した。今大会の予選でもグループ1位の座を逃し、アイルランドとのプレーオフを制してやっとの思いで出場権を手に入れている。
  チームは、いまだに「ジダン症候群」に悩まされている。彼に代わる絶対的な支柱の不在が一番の要因で、次世代の“レ・ブルー”の中心と期待されたキャプテンのアンリが、バルセロナで不遇の時を過ごし、衰え始めていることも現代表に暗い影を落としている。
  また、メディアや世間の批判を受けて「代表に呼ばれるのが苦痛」との嘆きが聞かれるなど、選手たちが誇りとモチベーションを失いつつあることも気掛かりだ。
  とはいえ、フランス国内外の強豪クラブで活躍する面々のポテンシャルは高く、個々の力は世界でもトップクラスと言える。幸い、グループリーグは対戦相手にも恵まれた。過去の栄光に恥じないだけの成績を残すか、あるいは泥を塗るかは、ひとえにドメネク監督がいかにチームをまとめ上げるかにかかっている。

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