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若返りで躍進を予感させるシャルケ。
3季目を迎えた内田が感じる手ごたえ。 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2012/08/05 08:01

若返りで躍進を予感させるシャルケ。3季目を迎えた内田が感じる手ごたえ。<Number Web> photograph by picture alliance/AFLO

内田とともにランニングをするホルトビー(左)。リバプールが獲得を狙っているという報道も。本人はイングランドとドイツの二重国籍で将来的にはプレミアでのプレーを希望している。

 ブンデスリーガが創設されたのは1963年。半世紀にわたる歴史をもつリーグでシャルケは3番目の観客動員数を誇りながら、いまだに一度も優勝していない。昨季は3位に入ったが、優勝したドルトムントや2位のバイエルンとは明らかに力の差があった。今季のテーマは、観客動員数でも成績でも負けているドルトムントとバイエルンにどこまで肉薄できるかだ。

 開幕前に、35歳のFWラウール、36歳のDFサルペイ、31歳のMFクルーゲが退団し、36歳のGKショーバーがユニフォームを脱いだ。代わりにユースから昇格したのがDFのコラシナツ。さらに、昨季はボルシアMGの躍進を不動のボランチとして支えた24歳のノイシュタッターと、レバークーゼンで実績を残してきた27歳のサイドプレーヤー、バルネッタを、いずれも前クラブとの移契約満了のタイミングを狙って、移籍金を払うことなく獲得した。200億円近くとも言われる負債をかかえ、財布のひもをしめている現状からすれば、まずまずの補強だったといえる。

ドイツ代表のホルトビーがラウールが抜けた穴を埋める。

 今季のシャルケがドルトムントとバイエルンに近づくためには、昨季チームで2番目となる15ゴールを記録したラウールの穴を補う以上の活躍を見せる選手が必要になる。その候補の筆頭となるのが、ホルトビーだ。プレシーズンが始まる前はシャルケユース出身で、18歳のドラクスラーがラウールに代わり、トップ下のポジションに入るのではないかと見られていたが、彼はサイドの選手。親善試合などでトップ下のポジションで試されたものの、今季も左サイドに落ち着きそうだ。そこで期待を集めているのが、ホルトビーである。

 彼は、'09-'10シーズンにシャルケにやってきたものの活躍できず、このシーズンの後半戦はボーフムに、'10-'11シーズンにはマインツにレンタル移籍をしていた。昨シーズン、つまり'11-'12シーズンには期待を集めてシャルケに戻ってきたものの、ボランチで起用されることも多く、本来の力を発揮できたとは言い難かった。

 もともと攻撃的なポジションを得意としており、'09年のU-20W杯では2トップの一角としてプレーしていたし、'10-'11シーズンのマインツではトップ下のポジションでリーグに旋風を巻き起こし、ドイツ代表にも選ばれた。背番号10を背負う彼が、トップ下のポジションでマインツ時代のようなプレーが出来れば、シャルケの未来は一気に明るくなる。

【次ページ】 若き10番に芽生えはじめたチームリーダーの自覚。

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