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首位打者が1割しか打てなくなった!?
交流戦における投打の後遺症を検証。 

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byHideki Sugiyama

posted2012/06/25 12:20

首位打者が1割しか打てなくなった!?交流戦における投打の後遺症を検証。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

交流戦前の内川の打率は3割2分4厘。リーグ戦に戻ってわずかに復活の兆しを見せているが、6月24日現在で2割7分2厘となっている。

 ペナントレースの趨勢を占う上で、交流戦の結果は重要だ――。2005年にスタートして以降、もう何年もそのように言われている。

 昨年なら、シーズン序盤に3位と上々のスタートを切っていたロッテは、交流戦で8勝14敗2分の10位という結果が響き、一昨年の日本一から一転、最下位に沈んだ。逆に中日は、苦手とされている交流戦を14勝10敗の4位で踏みとどまったことで連覇を果たすことができた。

 このように、チームレベルでは交流戦がもたらす余波は様々な形で表れている。

 ただ、選手個人の影響が語られることは、最近ではあまりない。ならば、交流戦での成績は、後にどのような変動を招くのか?

投手の調子には、交流戦は特に影響なし!?

 投手に関しては、それはあまり問題ないといえるだろう。

 まず、2007年から24試合制となり、「2勤1休」の日程が中心となったことでコンディションの調整がしやすくなった。そして何より、2011年の統一球の導入によって投高打低の傾向が顕著になり、リーグを問わず交流戦で極端に成績を落とすということが無くなったのが大きい。昨年、交流戦5勝からシーズン最多勝に繋げた巨人の内海哲也や、序盤は2勝止まりだったがセ・リーグ相手に4勝を挙げたことで14勝まで勝ち星を伸ばしたソフトバンクの攝津正のように、交流戦がきっかけで調子を取り戻す選手さえ少なくない。

 この時期不振だった投手にしても、さほど傷口は広がらないはずだ。

 昨季のヤクルトの石川雅規(ヤクルト)を例にとっても分かる。開幕当初は3勝1敗、防御率1.87と抜群の成績を残しながら、交流戦では1勝3敗、防御率3.71と低迷。しかし、シーズントータルで見ると、10勝9敗、防御率2.73とまずまずの結果を残した。

 今季、阪神のメッセンジャーや巨人の澤村拓一、ヤクルトの赤川克紀は交流戦で散々の成績だったが、前年の石川のように、再開したレギュラーシーズンでも大崩れすることなく最低限の数字を残してくれるのではないか。

【次ページ】 交流戦で躓いた、ソフトバンク・内川と西武・栗山。

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