モウリーニョでさえできなかったリーグとFA杯の2冠も！

　たしかに、ピッチ上で戦うチェルシーの顔ぶれは前回優勝当時と大差はない。だが、冷静かつ効果的に舵を取る現指揮官の存在がなければ、4年ぶりの優勝の夢は頓挫していたように思われる。試合後、ピッチ上に特設された表彰台へと続く青いカーペットの上を歩く新監督には、満員の観衆から再び“カルロ・コール”が贈られた。続く記者会見の席で、｢チェルシーの監督として、もっともっとタイトルを獲得していきたい｣と抱負を口にしたアンチェロッティ。そのチャンスは、まず15日のFAカップ決勝で訪れる。ポーツマスを下して優勝すれば、モウリーニョ時代にも前例のないリーグとFAカップの二冠というクラブ史上初の偉業達成だ。

　プレミア最終節でファンの承認を得た新監督は、いきなり2週連続の記念すべき“ブルー・デー”で就任1年目を締め括ることになるかもしれない。