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史上最強の兄弟たち。
~NFL、NBA、NHLで検証する~ 

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小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byGetty Images

posted2012/03/20 08:01

史上最強の兄弟たち。~NFL、NBA、NHLで検証する~<Number Web> photograph by Getty Images

“NFL史上最強”の兄弟、兄のペイトン・マニング(左)と弟のイーライ・マニング(右)。

 第46回スーパーボウルは残り57秒の逆転劇で、ジャイアンツが4年ぶり4度目の全米制覇を果たした。テレビ視聴者数は史上最多の1億1130万人。30秒CMの平均価格も史上最高の350万ドル(約2億8000万円)。全米最大のスポーツイベントという地位は今年も不動だったが、最後で主役を演じたのは、2度目のMVPに輝いたジャイアンツのQBイーライ・マニングだった。

 ペイトリオッツ相手にパス40本中30本(成功率75%)を通して296ヤードを獲得。タッチダウンパスこそ1本だけだったがインターセプトはゼロ。パスの成功率、獲得ヤードともペイトリオッツのトム・ブレイディを上回って、第4Qの逆転劇を演出、文句なしのMVPに選ばれた。

 スーパーボウルに2回勝ったことで、1回だけの兄ペイトン・マニングを超えた、という見出しが躍るのは無理からぬことだが、はっきりしているのは、これでマニング兄弟が、名実ともにNFL史上最強の兄弟選手になったということではないだろうか。

マニング兄弟を“NFL史上最強”と考える理由。

 レギュラーシーズンの実績は、兄のペイトンが圧巻。シーズンMVPは史上最多の4回。記録の面でも、QBのプレーを総合的に評価するQBレイティング(パス成功率、パス獲得ヤード、タッチダウンパスの確率、インターセプトを犯す確率から換算)で'04年に歴代1位の121.1をマーク。今季は首の故障でプレーできず、今後が心配されているものの、すでに現役最高QBの評価もある。

 一方、弟のイーライはポストシーズンの方が成績が上がってくる。今季もレギュラーシーズンのQBレイティングは92.9でNFL全体7位だったが、ポストシーズンでは103.3で2位。チームの成績もレギュラーシーズンは9勝7敗だったが、プレーオフで15勝1敗のパッカーズ、13勝3敗の49ERSを次々に撃破して頂点に立った。

●北米プロスポーツ・現役最強兄弟選手
  選手名
(所属)
ドラフト指名 現役 主な自己最高成績
N
F
L
ペイトン・マニング
(コルツ)
'98年1巡(1) '98年~ '10年  4700ヤード
'04年  49TDパス
'09年  パス成功率68.8%
イーライ・マニング
(ジャイアンツ)
'04年1巡(1) '04年~ '11年  4933ヤード
'10年  31TDパス
'10年  パス成功率62.9%
N
B
A
パウ・ガソル
(レイカーズ)
'01年1巡(3) '01年~ '06-'07年  20.8得点
'05-'06年  4.6アシスト
'09-'10年  11.3リバウンド
マーク・ガソル
(グリズリーズ)
'07年2巡(48) '08年~ '11-'12年  15.5得点
'11-'12年  2.8アシスト
'11-'12年  9.8リバウンド
N
H
L
ヘンリク・セディン
(カナックス)
'99年1巡(3) '00年~ '09-'10年  29ゴール
'09-'10年  83アシスト
'09-'10年  112ポイント
ダニエル・セディン
(カナックス)
'99年1巡(2) '00年~ '10-'11年  41ゴール
'10-'11年  63アシスト
'10-'11年  104ポイント
※()内の数字は通算の指名順位

 NFLの歴史上にはサム、ランドールのカニンガム兄弟、スターリング、シャノンのシャープ兄弟といった著名な兄弟がいた。だが2人合わせてシーズンMVP4回、スーパーボウルMVP3回という実績を考えると、やはりマニング兄弟が史上最強だろう。

 実は、NFLだけでなく、現在シーズン中のNBAとNHLにも、現役選手の中に史上最強と言っていい兄弟選手がいる。

【次ページ】 NBA史上最強の兄弟はパウ、マークのガソル兄弟。

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