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開幕直前、各チームの
戦力を格付けする。
~レッドブルのF1覇権が揺らぐ?~ 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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posted2012/03/15 06:00

開幕直前、各チームの戦力を格付けする。~レッドブルのF1覇権が揺らぐ?~<Number Web> photograph by Getty Images

開幕戦までに問題修正できるか、元王者ライコネン擁するロータスの動向に注目が集まる。

 走春到来――。3月18日に迫った開幕戦オーストラリアGPに向けて各チームの戦力を格付けしてみたい。AAAはレッドブル、マクラーレン、メルセデスAMG。AAはフォースインディア、フェラーリ。Aはザウバー、トロロッソ。BBBはウイリアムズ。BBはケータハム。Cはマルシア。DはHRT。

 注目はバルセロナテスト初日に重大な不具合が発覚し、走行中止の事態となったロータスがどこに来るかだ。ライコネンがヘレステストで順調に初日トップタイムをマークしたものの、フロントサスペンションおよびステアリング系に問題が起きた。開幕前の緊急事態は大きなマイナス要素と言えるが、挽回すべく本番ぎりぎりまで作業が続けられるはずだ。

「カモノハシノーズ(フロントの段差)」が'12年ニューマシンデザインの流行となったほかにも新たな変更点は多い。

(1)減速時の安定性を狙ったロングシャシー化、(2)エキゾーストブローイングの制限にともなうエンジン制御マッピングの規制強化、(3)フロントウイングの強度基準引き上げ、(4)ピレリタイヤのソフト化と形状変更などである。

バルセロナテストで最速となったザウバー小林可夢偉の目標は?

 これらの複雑なテーマに対応しながらセットアップが進められているが、トップチームの戦力は拮抗し、王者レッドブルにも昨年ほどのアドバンテージはないと見られている。

 ロングシャシー化に踏み切ったマクラーレンとメルセデスAMGはマシンの挙動が安定し、高速時のダウンフォースも確保できつつある。メルセデスAMGのセットアップのペースは速く、M・シューマッハーもニューピレリを絶賛し、復帰3年目にして前向きな発言が目立つ。

 出遅れていたフェラーリはセッティングの方向性が決まり、加入したばかりの元ブリヂストン浜島裕英エンジニアも「ようやく軌道に乗ることができました」と明言。彼らが最も警戒しているのはフォースインディアで、コンスタントなロングランペースには遜色がない。

 2月24日、バルセロナテストで最速となったザウバー小林可夢偉は、昨年よりメカニカルグリップが高まり、課題だった予選アタックの感触をつかんだと言う。チーム関係者は「トップ4に食い下がりながら6位入賞を目指す」と目標を定めている。6人のチャンピオンが揃うなか小林にとって勝負のシーズンが始まる。

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