ロンドン五輪を目指すU-23日本代表は、敵地でマレーシアに4-0で勝利。シリアがバーレーンに敗れ、日本は土壇場でロンドン五輪最終予選C組の首位に返り咲いた。
シリアに敗れて大きなダメージを受け、直前のシンガポール合宿を始めてからわずか4日間の準備期間で臨んだマレーシア戦だったが、あらゆる不安を吹き飛ばしての完封勝利となった。
マレーシア戦での最大のテーマは、繋ぐのか蹴るのか、チームの戦い方を明確にすること。戦い方が中途半端だった2月5日のシリア戦の反省を活かして、全員キッチリと意思疎通ができた状態で戦えるか、ということだった。
戦い方について関塚監督は2つのポイントを明確に示した。
「サイドを使った攻撃とリスタート」
最終予選初戦のマレーシア戦と直近のマレーシアのビデオを分析し、シンガポール合宿から徹底して練習したのは、サイド攻撃とセットプレーだったのである。
サイド攻撃では、クロスが上がるとマレーシアのDFは、ボールウォッチャーになり、ファーサイドは誰も見ていない、というスカウティングが上がっていた。
「スカウティング通りだった」プレーから生まれた先制点。
その情報を受け、実際の試合でも酒井宏樹は前半から何度も右サイドを駆け上がり、素早いクロスを入れていた。その成果が出たのが後半10分、酒井のクロスからファーサイドに飛び込んで決めた原口元気のゴールだ。
「スカウティング通りだった」と酒井は笑みを浮かべたが、事前のチーム分析にのっとって戦い方を全選手が統一できていたから生まれたゴールだったのである。
また前半終了間際、2点目となる大迫勇也のゴールもほぼ狙い通りだった。
扇原貴宏のFKから生まれた得点だが、扇原が「練習通り。誰にという感じじゃなく、相手の嫌がるボールを蹴るようにしていた」と述べたように、スカウティング通りにボールを蹴ったところから生まれたゴールだったのである。このゴールは、相手にダメージを与え、自分たちは前半を気持ち良く終え、後半に勢いをつける意味でも大きかった。
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