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海外興行が続々日本で
放送決定。その背景は。
~UFC、SHOWTIMEが日本進出か~ 

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2010/04/06 06:00

海外興行が続々日本で放送決定。その背景は。~UFC、SHOWTIMEが日本進出か~<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

UFN出場の左から宇野、五味、岡見。海外興行が「新市場」の日本に訴求するための3人だ

 海外のメジャーな格闘技イベントが、国内でも手軽にテレビ観戦できる状況が生まれつつある。例えば、UFC。3月31日にアメリカで開催された別ブランド『UFC FIGHT NIGHT』(UFN)が4月8日、テレビ東京系で放送される。この大会では五味隆典がオクタゴンデビュー。さらに岡見勇信と宇野薫も出場した。日本人選手が同じ大会に3名も出場するのは極めて異例だが、そこには主催者側のハッキリとした意図がある。今回のUFNを地上波で放送することでUFCブランドを日本に定着化させ、近い将来日本でのUFC開催を視野に入れているのだ。今大会は日本向けのプロモーションイベントと考えても差し支えあるまい。

 また、4月からはJ SPORTSで欧州最大の立ち技格闘技イベント『It's SHOWTIME』が定期放送されることが決定した。現在K-1で活躍中のバダ・ハリ、ジョルジオ・ペトロシアン、メルビン・マヌーフのホームリングはこのSHOWTIME。もっといえば、他の主要ファイターもK-1の欧州オールスターとほぼ重なり合う。

青木真也、佐藤嘉洋などの強豪が海外を目指す理由とは?

 3月27日に開催された『K-1ワールドMAX2010 -70kgジャパントーナメント』でペトロシアンは佐藤嘉洋と闘う予定だったが、この一戦をキャンセルしてしまった。ちょうど2週間前、イタリアで開催されたSHOWTIMEで組まれた強豪タイ人選手との一戦で古傷の拳をまた負傷してしまったのだ。

 日本にはペトロシアンの強行日程を疑問視する向きもあるが、ペトロシアンと選手契約を結んでいるのはSHOWTIMEで、K-1に彼をブッキングしているのもこのプロモーションだ。数年前まで欧州のキックボクサーはみな目標としてK-1世界王者になることを挙げていたが、最近はパワーバランスが徐々に変化。SHOWTIMEでのスケジュールを優先する選手も増えてきたと聞く。

 今後佐藤嘉洋など、世界で通用するK-1ファイターはSHOWTIMEで闘う可能性が大。4月17日、アメリカで開催される『Strikeforce』で青木真也がMMAファイターとして全米デビューを果たすのも決して偶然ではない。真の実力派は高額なギャラが保証された海外を目指す時代になってきたのだ。

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