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Jクラブにもおススメ?
人気のスペイン冬合宿。
~2つの大きなメリットとは?~ 

text by

豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

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photograph byDaisuke Nakashima

posted2012/01/23 06:00

Jクラブにもおススメ?人気のスペイン冬合宿。~2つの大きなメリットとは?~<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

 1月から2月の冬期合宿を南スペインで行なうクラブが増えている。

 欧州では積雪や気温の低下を理由に、リーグ戦を年末から中断する国が多い。各クラブはその期間を利用して、スペイン南部のマルベージャやラマンガなどに“避難”し、キャンプを行なうわけだ。

 今冬はHSV、フェイエノールト、バーゼル、シャフタール・ドネツクなど、総勢50近いクラブが南スペインを訪れる予定。リーグが春秋制のロシアなどからも、スパルタク・モスクワ、ルビン・カザン、アンジなどの強豪が、開幕前のキャンプのために押し寄せる。今年は中国の広州も参加する予定で、今後その流れは世界各国へと広がっていきそうだ。

 冬の合宿地としてスペインが好まれる理由は複数ある。

 まずはその温暖な気候だ。1月初旬の南部の気温は24度に及んだが、これは発汗や筋肉の動きの側面からもコンディショニングに最適だという。

 温暖な気候を売りに冬合宿をビジネス化したい施設側も万全の受け入れを目指している。ムルシアの「ラマンガ・クラブ」は宿舎に会見場、そしてピッチを8面抱えており、今冬も香川真司が所属するドルトムントや本田圭佑のCSKAモスクワなどが利用する予定だ。

欧州の強豪との練習試合は大きな意味を持つはず。

 そしてもうひとつのメリットが、世界中から集まる強豪クラブと、比較的簡単に練習試合を組めるという点にある。

 同時期に近郊で合宿を行なうクラブが多いため日程も合わせやすく、複数のクラブが参加するトーナメントも頻繁に行なわれている。長い移動もなく、何試合も実戦を組めるのは大きな魅力なのだ。

 1、2月がキャンプ期間となるJリーグクラブも、このタイミングを上手く活かせないだろうか。Jクラブにとって、欧州の強豪と練習試合を組む機会はそうそうない。柏レイソルはクラブワールドカップでの活躍で世界に名を知らしめたが、今後Jクラブが世界を目指して戦っていくために、練習試合とはいえ強豪との対戦は大きな意味を持つはず。その中から各クラブとの交流も生まれ、将来の提携や選手移籍へと繋がるきっかけにもなるかもしれない。

 欧州ではスタンダードになりつつある冬の南スペイン合宿。Jクラブも新たな試みとして検討してみてはどうだろうか?

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