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スポーツ界と復興支援。
~震災から10カ月で何ができたのか~ 

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byToshiya Kondo

posted2012/01/17 06:00

スポーツ界と復興支援。~震災から10カ月で何ができたのか~<Number Web> photograph by Toshiya Kondo

 東日本大震災から10カ月が経過した。義援金支援において、スポーツ界は大きな役割を果たしてきている。ここでもう一度、この10カ月の間、日本のスポーツ界に何ができたかを、まとめておきたい。

 石川遼は、2011年の獲得賞金全額(およびバーディー1個につき10万円)を寄付すると発表していたが、結局、寄付の総額は1億3348万2603円となった。すでに震災の直後、イチローが1億円、アレックス・ラミレスが100万ドル(約8000万円)、松井秀喜5000万円、ダルビッシュ有5000万円といった、個人からの大口義援金がニュースになっていたから、スポーツ選手個人による義援金だけで莫大な金額に上る。

 個人だけでなく、今年は、競技団体がそれぞれの総力を結集して、継続的に義援金を集めてきた。詳細が発表されているものから、主だったものを、別表にまとめてみた。

●スポーツ団体による主な義援金(12月12日時点で詳細が発表されたものの一部)
団体、試合など 内容 金額
 日本オリンピック委員会  義援金
  救援募金
 1000万円 
  3029万7360円 
 日本野球機構  12球団義援金
  チャリティー試合(4月)
 1億円 
  1億396万7847円 
 日本代表-Jリーグ選抜  募金、
  試合収益からの義援金
 1億6095万5364円 
 なでしこジャパン-なでしこリーグ選抜  募金、
  試合収益からの義援金
 1261万7599円 
 スポーツ振興くじtoto  Jリーグ会場復旧、
  スポーツによる子ども支援
 7億1000万円 
 日本中央競馬会  被災地支援競馬の
  売上げ等から義援金
 11億3814万円 
 日本ゴルフツアー機構  国内男子ツアー賞金6%など
  からの義援金
 2億円 
 日本女子プロゴルフ協会  ツアー賞金3%、
  選手からの義援金など
 1億9103万7949円 
 読売巨人軍  球団義援金
  本拠地観客数×10
 3000万円 
  2568万5890円 
 阪神タイガース  球団義援金
  選手会、OB会募金活動
 1000万円 
  2231万5351円 
 楽天イーグルス  ネット募金など
  ワッペン等販売
 1億6052万974円 
  2861万6936円 
 ヴィッセル神戸  街頭募金、振込募金  2562万4114円 
 川崎フロンターレ  街頭募金、振込募金  4636万9287円 

 3月29日に行なわれたサッカーの「日本代表-Jリーグ選抜」では、試合の収益と募金の合計で1億6095万5364円を集めた。8月19日の「なでしこジャパン-なでしこリーグ選抜」でも1261万7599円が集まっている。また日本サッカー協会としてのチャリティーオークションも大々的に行なわれ、3月29日のチャリティーマッチで三浦知良がゴールを決めた時のスパイクは、実に777万8777円で落札されている。

巨人は、読売新聞、東京ドームと3者共同で支援活動を実施。

 プロ野球では4月2、3日の2日間、合計12試合のチャリティーマッチを行ない、試合の収益と、球場での募金で1億396万7847円を集めている。野球界では、楽天のように、インターネット募金で1億6052万974円を集めた例もある。楽天は被災地の球団として「がんばろう東北」のステッカーやワッペンも販売、その収益の全額2861万6936円も寄付している。

 一方、巨人のように、球団義援金3000万円のほかに、親会社の読売新聞、および東京ドームとの3者共同で、東京ドーム観客数の10倍に当たる金額を寄付する方針を打ち出した球団もあった。結局、これは2568万5890円という金額になっている。

【次ページ】 ケタ違いの義援金を送った日本中央競馬会。

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