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<私とカラダづくり> 浦田聖子 「強く、正しく、美しく」 

text by

日比野恭三

日比野恭三Kyozo Hibino

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photograph byKiyoaki Sasahara

posted2012/01/12 06:00

<私とカラダづくり> 浦田聖子 「強く、正しく、美しく」<Number Web> photograph by Kiyoaki Sasahara

砂浜を走って、跳んで。トレーニング漬けの毎日。

 正直、ビーチに転向する前は「コートに2人しかいないんだから、穴なんてたくさんあるだろう」って思ってました。けど、砂の上でカラダをコントロールして動くのは想像以上に難しくて。全然違うトレーニングが必要なんだって痛感しましたね。パワーも、スピードも、持久力も必要だし、相手の攻撃を読みながら動けるようになるために、考えるトレーニングもしなければいけない。下半身から、体幹、上半身まで、とにかく全身くまなくトレーニングする必要があるんです。

 ふだんは朝9時からビーチで練習開始です。12時まで約3時間、ボールを使った練習をこなして、その後に砂浜を走り込みます。7kgくらいあるジャケットを着てコートのまわりを何周もしながら、プッシュアップ(腕立て伏せ)、5kgのボールを持っての腹筋、それにネットでのブロックジャンプをとり入れたサーキットトレーニングをやって。何十周と走った後に、次は瞬発力を高めるためのダッシュトレ。笛が鳴ったら寝て、次に鳴ったら起き上がってダッシュ、また笛が鳴るとストップしてジョグ……。その繰り返しを30分間ずっと続ける。あとは、ジムでのウエイトトレーニングがあって、ひと通りの練習が終わると夕方の5時くらいになっています。

いま、生活の8割以上はバレーのこと。息抜きといえば……。

 私のカラダって、実はアスリートとしては厄介なんです。トレーニングしても筋肉がつきにくくて、やらなければ落ちるのも速い。だから、継続するということがすごく大事。今日だって筋肉痛で……。もう、毎日破壊ですよ(笑)。

 2011年の3月から新しいトレーナーといっしょに、正確なフォームづくりのための練習を始めました。そこから少しずつ大きな負荷をかけたトレーニングにステップアップしてきて、もうすぐ(2011年12月22日で)31歳ですけど、いまがいちばん動けている気がします。私のカラダづくりはまだ途中の段階で、まだまだ進化していける、もっと動けるようになるんだって考えると、この先の自分が楽しみでもありますね。こんな気持ち、20代の頃にはなかったなあ。

 カラダを大きくすることを課題の一つに挙げているので、食事には気をつけてますよ。……といっても、自炊は全くしないのでいつも外食なんですけど。もともと好きなので肉はよく食べますし、プロテインや、回復を速めるアミノ酸、クエン酸系のサプリメントもうまく摂るようにしています。

 いま、生活の8割以上はバレーのこと、ロンドン五輪に行くためにはどうすればいいのかということを考えています。息抜きといえば……近所にある定食屋さんのおばちゃんと女同士、いろんな話をすることかな(笑)。

浦田聖子のカラダづくり3カ条

  均整がとれたカラダを目指す。
  周りの目を気にしない。
  健康であれ。

浦田聖子  Satoko Urata◆

身長:175cm 体重:63kg 体脂肪率:14%

1980年12月22日、佐賀県生まれ。共栄学園高から、'99年NECレッドロケッツに入団。'02年ビーチに転向した。佐伯美香とペアを組んで台頭し、'04年ワールドツアーでは7位入賞。現在は西堀健実とペアを組み、ロンドン五輪出場を目指す。

―――― Training Menu ――――

ビーチでのトレーニング(ボール練習、ダッシュ、腹筋、腕立て伏せ、ブロックジャンプなど)
ウエイトトレーニング(重量挙げなど)

―――― Key Item ――――

よりたくましいカラダを手に入れるため、プロテインを愛飲。

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