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ストーブリーグの鍵を握る
ダルビッシュの動向。
~松坂よりも高い「特A」評価~ 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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photograph byHideki Sugiyama

posted2011/11/25 06:00

ストーブリーグの鍵を握るダルビッシュの動向。~松坂よりも高い「特A」評価~<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

体重を10kg増やして臨んだ今シーズン、自己最多の18勝6敗、防御率1.44の成績を残した

 不況の続く米国ではここ数年、ストーブリーグの動きが鈍くなる傾向が強かったが、今オフはさらに拍車がかかっている。その原因は、単に景気の停滞だけではない。高額FA選手の行方を握っているのは、実は日本ハム・ダルビッシュ有の動向だ。

 日本国内で名実ともにナンバー1となったダルビッシュの実力は、米国内でも極めて高い評価を得てきた。2009年WBCの活躍だけでなく、その後もほぼ全球団のスカウト陣が日本で公式戦を直接視察。データや成績だけでなく、肉眼でその投球を追い続けた結果、25歳という年齢も踏まえ、市場内で「特A」クラスにランクされている。

 実際、ア・リーグ西地区のアジア担当スカウトは、ダルビッシュのメジャー移籍が現実となった場合、「少なくとも10球団は入札に参加するだろう」と推測。また、ナ・リーグ強豪球団のスカウトは「総合力の数値では、ハラデー(フィリーズ)、ヘルナンデス(マリナーズ)と同じレベル。間違いなく、'08年当時の松坂よりも評価は高い」と、過去にサイ・ヤング賞を獲得したメジャートップ級の投手と同等に評価する。

「ヤンキースはダルビッシュの動きが決まるまで補強は待つべき」

 米スポーツ専門局ESPNは、「各球団がもっとも必要とする投手」のランキングで、2位バーリー(ホワイトソックス)、3位ウィルソン(レンジャーズ)と実績のある両左腕をよそに、メジャーではまだ1球も投げていないダルビッシュを1位に評価。FA市場全体でも、1位フィルダー(ブルワーズ)、2位プホルス(カージナルス)の強打者2人に次ぐ3位にランクした。

 それほど注目度が高いだけに、ダルビッシュの今後が不透明なうちは、メジャー各球団も、軽はずみには動けない。入札となれば、松坂と同等の総額100億円前後の大金が動くことは確実で、資金面、パワーバランスからも今オフの補強策に大きな影響を及ぼす。

 その一方で、ダルビッシュが日本に残留するとなれば、その資金を他のFA選手獲得に運用できるため、市場は一気に活発化する。『ニューヨーク・ポスト』が、「ヤンキースはダルビッシュの動きが決まるまで補強は待つべき」との記事を掲載したのも、あながち憶測からではない。

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